解説!クロスサイトスクリプティングとその脅威
- クロスサイトスクリプティングとは
クロスサイトスクリプティング(Cross-Site Scripting)、略してXSSは、ウェブサイトやウェブアプリケーションに見られるセキュリティ上の弱点であり、この弱点を突いた攻撃手法のことを指します。
ウェブサイトは、閲覧者が入力した情報をもとに表示内容を変化させることが多々あります。例えば、検索機能では、入力されたキーワードを含む情報を表示します。この時、入力内容を適切に処理せずにそのままウェブサイトに表示してしまうと、悪意のある第三者がウェブサイトに不正なスクリプトを埋め込むことが可能になります。
これをXSSと呼びます。
攻撃者は、この脆弱性を突くことで、ウェブサイトを閲覧したユーザーのブラウザ上で悪意のあるスクリプトを実行させます。
その結果、ユーザーのクッキー情報などを盗み取ったり、意図しない操作をさせられたり、マルウェアに感染させられたりするなど、様々な被害が発生する可能性があります。
XSSは、攻撃が比較的容易である一方で、その影響は深刻になる可能性があるため、ウェブサイト運営者はもちろんのこと、ウェブサイトを利用するユーザーも、XSSに対する正しい知識と対策を身につけることが重要です。