辞書攻撃

サイバー犯罪

知っていますか?辞書攻撃の脅威

- 辞書攻撃とは辞書攻撃とは、ウェブサイトやシステムへの不正アクセスを試みるサイバー攻撃の一つです。攻撃者は、パスワードなどの認証情報を突破するために、あらゆる可能性のある文字の組み合わせを記したリスト、いわば「辞書」を用います。この「辞書」には、一般的な単語やフレーズ、誕生日、ペットの名前など、人がパスワードとして使いそうなものが網羅されています。さらに、過去のデータ漏洩で流出したパスワードや、よく使われるパスワードの組み合わせなども含まれている可能性があります。攻撃者は、この「辞書」に記載された単語や文字列を一つずつ、あるいは少し変化を加えながら自動的に入力し、正しいパスワードを突き止めようとします。コンピュータの処理能力の向上により、膨大な数の組み合わせを高速で試行することが可能になったため、辞書攻撃は依然として大きな脅威となっています。特に、推測しやすいパスワードや、複数のサービスで同じパスワードを使い回している場合は、辞書攻撃の格好の標的となってしまいます。セキュリティ対策としては、複雑なパスワードを設定すること、異なるサービスで同じパスワードを使い回さないことが重要です。また、パスワードマネージャーの利用や二段階認証の導入も有効な対策となります。
不正アクセス

急増するリスト攻撃からアカウントを守る!

- 巧妙化する不正アクセス インターネットが広く普及し、誰もが様々なオンラインサービスを利用するようになった現代において、不正アクセスはますます深刻な問題となっています。中でも、「リスト攻撃」と呼ばれる巧妙な手口は、大きな脅威となっています。 従来の不正アクセスでは、パスワードを適当に推測してログインを試みる「総当たり攻撃」が多く見られました。しかし、この方法は効率が悪く、成功率も低いものでした。 一方、リスト攻撃は、過去に発生したデータ漏洩などで流出した大量のIDとパスワードの組み合わせリストを用いる点が特徴です。このリストには、有効なIDとパスワードの組み合わせが含まれている可能性が高く、攻撃者はそれを利用して効率的に不正アクセスを試みます。つまり、リスト攻撃は、まるで合鍵を大量に持っているかのように、次々とログインを試みることができるのです。 そのため、私たち一人ひとりがセキュリティ意識を高め、パスワードの使い回しを避けたり、複雑なパスワードを設定したりするなど、自衛策を講じることが重要です。