電子情報開示

コンプライアンス

デジタル時代における証拠保全:ESIとその重要性

- ESIとは ESIとは、「電子的に保存された情報」という意味を持つ言葉で、普段私たちが何気なく利用している様々なデジタルデータのことを指します。 例えば、日々の仕事のやり取りで使うメールや、重要な内容をまとめた文書ファイルなどは、誰もがESIだと感じるでしょう。 しかし、ESIはそれだけにとどまりません。写真や動画、音楽などの音声データもESIに含まれますし、企業であれば顧客情報などを管理するデータベースも該当します。 さらに、インターネットの閲覧履歴や、ソーシャルメディアへの投稿、友人とのメッセージのやり取りなども、実はESIとして扱われます。 近年、仕事でもプライベートでも、デジタルデータのやり取りは増加の一途をたどっています。それに伴い、ESIの重要性も増してきています。
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企業を守るeディスカバリー対策

- eディスカバリーとはeディスカバリーとは、裁判や調査が行われる際に、電子データを含む関連情報を見つけ出し、集め、内容を確認し、分析し、提出するという、一連の流れ全体を指します。近年、企業活動において電子データの重要性が増しており、eディスカバリーは企業にとって非常に重要なプロセスとなっています。従来の紙媒体だけでなく、電子メール、文書ファイル、データベース、ウェブサイト、ソーシャルメディアなど、様々な種類の電子データが対象となるため、膨大な情報量を効率的に扱うための専門的な知識や技術が求められます。eディスカバリーのプロセスは、大きく分けて以下のようになります。1. -情報の特定- 裁判や調査の対象となる情報が、どこにあるのか、どのような形式で保存されているのかを特定します。2. -情報の収集- 特定された情報を、適切な方法で収集します。3. -情報のレビュー- 収集した情報が、裁判や調査に必要かどうかを判断し、不要な情報は除きます。4. -情報の分析- 必要な情報の内容を分析し、裁判や調査で活用できる形にまとめます。5. -情報の提出- 分析した情報を、裁判所や調査機関に提出します。eディスカバリーは、専門性の高い複雑なプロセスであるため、弁護士や専門業者などの協力を得ながら進めることが一般的です。