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サイバー犯罪

EvilProxy:巧妙化するフィッシング詐欺にご用心

インターネットの深淵、一般的にはアクセスできない闇の世界、それがダークウェブです。違法な薬物や武器の取引など、犯罪の温床として知られていますが、近年、さらに危険なものが蔓延し始めています。それは、サイバー犯罪ツールです。 中でも今、専門家たちの間でEvilProxyというツールキットが深刻な脅威と認識されています。EvilProxyは、その名の通り、悪意のある代理人(プロキシ)として機能するツールで、フィッシング攻撃を容易に行うために作られました。 フィッシング攻撃とは、本物そっくりの偽のウェブサイトやメールを用いて、利用者を騙してIDやパスワードなどの重要な個人情報を盗み出す行為です。EvilProxyは、このフィッシング攻撃を、より巧妙に、より危険なものへと進化させてしまう可能性を秘めています。専門家の間では、EvilProxyはPhaaS(フィッシングサービス)とも呼ばれており、従来のフィッシング攻撃に必要な技術や知識がなくても、誰でも簡単に利用できてしまう点が、大きな問題として危惧されています。 EvilProxyは、ダークウェブの闇の中で、サイバー犯罪のハードルを下げ、より多くの人々を危険にさらす可能性を孕んでいるのです。