Azure

セキュリティ強化

Webサイトを守るWafCharmとは?

近年、情報ネットワークが急速に拡大し、誰もが手軽にインターネットに接続できるようになりました。それに伴い、企業や個人が情報を発信する手段として、ウェブサイトの重要性が増しています。 しかし、便利な情報発信の手段であると同時に、ウェブサイトは攻撃者にとっても格好の標的となっています。ウェブサイトを狙ったサイバー攻撃は年々増加しており、セキュリティ対策の強化は、ウェブサイト運営者にとって喫緊の課題となっています。 ウェブサイトへの攻撃は、金銭目的のものから、情報窃取、サービス妨害など、その目的は多岐にわたります。また、攻撃の手口も巧妙化しており、セキュリティ対策ソフトを導入するだけでは、万全な対策を講じているとは言えません。 ウェブサイトを安全に運営していくためには、攻撃の手口やセキュリティの基礎知識を理解し、自社のウェブサイトに最適なセキュリティ対策を講じる必要があります。
認証

見えない脅威:ゴールデンSAML攻撃から身を守るには

昨今、多くの会社で、インターネットを通じて様々な業務システムが使えるクラウドサービスの利用が増えています。それに伴い、いくつものサービスを利用する際に、それぞれでログインするのではなく、一度のログインで全てのサービスにアクセスできる仕組みであるシングルサインオンの重要性が高まっています。 SAML(セキュリティ・アサーション・マークアップ・ランゲージ)は、このシングルサインオンを実現するための規格として広く普及していますが、その安全性を脅かす「ゴールデンSAML攻撃」と呼ばれる巧妙なサイバー攻撃が問題となっています。 ゴールデンSAML攻撃とは、攻撃者が、本来アクセス権を持たないユーザーになりすますために、正規のSAMLトークンを偽造する攻撃手法です。SAMLトークンとは、ユーザーが特定のサービスへのアクセスを許可されていることを証明する電子的な印鑑のようなものです。 この攻撃は、まるで合鍵を作るように、重要な認証情報を複製して不正アクセスを実現してしまうことから、「ゴールデンSAML」と名付けられました。 攻撃者は、まず標的となる組織のネットワークに侵入し、SAMLトークンを発行するサーバーの管理者権限を盗み取ります。そして、その権限を利用して、任意のユーザーになりすました偽のSAMLトークンを生成します。 この偽のトークンを使うことで、攻撃者は本来アクセスできないはずのシステムやデータに不正にアクセスできてしまうのです。
セキュリティ強化

Azure WAFでWebアプリを保護

- はじめにより 今日では、誰もがインターネットに接続し、様々な情報をやり取りする時代になりました。それと同時に、ウェブサイトやウェブサービスを狙った攻撃も増加しており、その手口は巧妙化しています。大切な情報やシステムを守るためには、攻撃から身を守るための対策が欠かせません。 マイクロソフト社が提供する「Azure WAF」は、クラウド上で動作するウェブアプリケーションファイアウォールと呼ばれるサービスです。 Azure WAFは、ウェブサイトやウェブサービスとインターネットの間に立ちはだかり、悪意のあるアクセスを遮断することで、攻撃から守ってくれます。従来のファイアウォールのような、特定のIPアドレスやポート番号を基にしたアクセス制限だけでなく、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングといった、ウェブアプリケーションの脆弱性を突いた攻撃も検知し、ブロックすることができます。 このサービスは、利用者の規模やニーズに合わせて柔軟に設定できる点も魅力です。簡単な設定で始められるため、専門知識がなくても安心して導入できます。また、クラウドサービスであるため、ハードウェアの導入や管理が不要で、運用コストを抑えられるのも大きなメリットです。 これから数回に渡って、Azure WAFの特徴や機能、導入方法、運用方法などを詳しく解説していきます。Azure WAFを導入することで、ウェブサイトやウェブサービスの安全性を高め、安心してインターネットを利用できる環境を構築しましょう。