進化する脅威:BlackByteランサムウェアから企業を守る
- BlackByteランサムウェアとはBlackByteは、2021年10月頃から確認されている比較的新しいランサムウェアですが、その危険性は決して軽くありません。このランサムウェアは、従来のものと同様に、感染したコンピュータ内のファイルを暗号化し、アクセスできない状態にしてしまいます。その上で、「身代金」を支払わなければファイルを元に戻す「復号キー」を渡さないと脅迫します。しかし、BlackByteが特に警戒すべき点は、従来のランサムウェアの手口に加え、盗み出したデータを外部に公開すると脅迫する「二重恐喝」を仕掛けてくる点です。企業が保有する顧客情報や機密情報などを盗み出し、身代金の支払いを拒否した場合、これらの情報をインターネット上に公開すると脅迫してきます。もしBlackByteの攻撃を受け、身代金を支払わなかった場合、企業は二重の危機に直面することになります。一つは、業務データが暗号化されたことで、業務が滞り、その復旧に時間と費用が掛かることです。もう一つは、顧客情報などの漏洩により、社会的信用を失墜させ、顧客離れや取引停止など、事業活動に大きな支障をきたす可能性があることです。