「人間?それともロボット?」~CAPTCHA入門~
「CAPTCHA」という言葉を見聞きしたことはありますか?ウェブサイトにログインする時やコメントを送信する際に、「ぐにゃぐにゃした文字を入力してください」と求められるアレです。正式名称は「Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart」といい、日本語に訳すと「コンピュータと人間を区別するための完全自動化された公開チューリングテスト」となります。長いので、普段は「CAPTCHA」と略して呼ばれています。
では、一体なぜこのような仕組みが必要なのでしょうか?それは、インターネット上には悪意のあるプログラムが存在し、人のふりをしてウェブサイトにアクセスしようとするからです。例えば、大量のアカウントを自動作成してスパムコメントを投稿したり、不正にログインを試みたりするプログラムなどが挙げられます。CAPTCHAは、このようなプログラムからウェブサイトを守るための、門番のような役割を果たしているのです。
CAPTCHAには、ぐにゃぐにゃと歪んだ文字を判読させるもの以外にも、いくつかの種類があります。例えば、複数枚の画像の中から特定のものを選択させたり、簡単な計算問題を解かせたりするものなどがあります。どれも、人間であれば簡単に解けるものですが、コンピュータにとっては認識や判断が難しいという特徴があります。
ウェブサイトを利用する際には、少し手間だと感じることもあるかもしれません。しかし、CAPTCHAは安全なインターネット環境を守るために、重要な役割を担っているのです。