COMSEC

セキュリティ強化

見えない脅威から情報を守る!EMSECのススメ

- EMSECとはEMSECは、「放射保全」または「排出保全」を意味する Emission Security の略称です。 情報機器は、動作時に目に見えない電磁波を発生させているのですが、実はこの電磁波からも、重要な情報が漏れてしまう可能性があります。EMSECは、このような電磁波による意図しない情報漏えいを防ぐための対策を指します。パソコン、スマートフォン、サーバーなど、現代社会では様々な情報機器がネットワークに接続され、大量のデータが電磁波として飛び交っています。これらの電磁波は、悪意のある第三者によって特殊な装置を使って傍受され、分析されてしまうかもしれません。クレジットカード情報や企業秘密など、重要な情報が電磁波から読み取られ、漏えいしてしまう危険性も潜んでいるのです。EMSECは、このような見えない脅威から情報を守るための重要なセキュリティ対策です。情報漏えいのリスクを軽減するために、情報機器の設計段階から電磁波の発生を抑える対策を施したり、特殊なシールド材で機器を覆ったりするなど、様々な対策が存在します。目に見えない脅威だからこそ、日頃からEMSECへの意識を高め、適切な対策を講じることが重要です。
ネットワーク

知られざるサイバー防衛線:TRANSECとは

- データ送信の守護者TRANSECの概要現代社会において、データはあらゆる活動の基盤となる、まさに血液のような存在です。そして、その血液を滞りなく送り届けるためには、安全な血管、すなわちデータ送信の安全確保が不可欠です。TRANSEC(Transmission Security)は、まさにこのデータ送信の安全を守る守護者と言えるでしょう。「送信保全」とも呼ばれるこの概念は、アメリカ国防総省によって定義されたセキュリティ対策であり、盗聴、妨害、改ざん、情報漏洩といったあらゆる脅威からデータ送信を守るための包括的な対策を指します。私たちの身の回りでは、インターネットバンキング、オンラインショッピング、電子メールなど、様々な場面で重要なデータがネットワークを通じてやり取りされています。もし、これらのデータ送信が適切に保護されなければ、第三者に盗み見られたり、改ざんされたりする危険性があります。結果として、金銭的な損害や個人情報の漏洩、企業秘密の流出など、取り返しのつかない事態を引き起こす可能性も孕んでいます。TRANSECは、このようなリスクからデータを守るために、暗号化やアクセス制御、物理的な保護など、多岐にわたる技術や手法を組み合わせた多層的な防御策を講じます。データの送信経路を常に監視し、不正なアクセスや攻撃の兆候をいち早く検知することで、未然に被害を防ぐ役割も担います。TRANSECは、決して特別な組織だけのものではありません。私たち一人ひとりが、その重要性を認識し、セキュリティ対策を意識することで、より安全なデータ社会を実現することができます。