FOUOとは?機密性と公開の狭間にある情報
- 公務用のみの情報とは?
「公務用のみ」とは、英語の“For Official Use Only”の略語で、FOUOと表記されます。これは、アメリカ合衆国政府、特に国防総省が、文書やデータに付与する指示の一つです。機密情報とまでは言えないものの、一般に公開することが適切でないと判断された場合に、この「公務用のみ」という指示が用いられます。
機密情報は、その漏洩が国の安全保障や利益に深刻な損害を与える可能性があるため、厳重に保護されます。一方、公開情報は誰でも自由に閲覧や利用が可能です。
「公務用のみ」の情報は、機密情報と公開情報の中間に位置するものであり、いわばグレーゾーンの情報と言えるでしょう。例えば、組織内部の業務手順書や、個人のプライバシーに関わる情報などが挙げられます。これらの情報は、業務の円滑な遂行や個人の権利保護のために、限定された範囲内でのみ取り扱われる必要があります。
「公務用のみ」の情報は、機密情報ほどではありませんが、漏洩した場合、組織の信用を失墜させたり、個人の権利を侵害する可能性があります。そのため、取り扱いには十分な注意が必要です。