CVE-2023-28252

マルウェア

進化を続ける脅威:Nokoyawaランサムウェアの最新動向

- ノコヤワランサムウェアとはノコヤワランサムウェアは、2022年に初めてその存在が確認された、比較的新しい種類の脅威です。しかし、その危険性は発見以降日に日に深刻化しており、企業や組織、個人の間で急速に感染を広げています。 このランサムウェアは、従来のものと同様に、感染したコンピュータ上に保存されているファイルを探し出し、複雑な暗号化アルゴリズムを用いてそれらを暗号化します。暗号化されたファイルは拡張子が変更され、アクセスや使用が不可能になります。 ノコヤワランサムウェアの最も恐ろしい点は、ファイルの暗号化を行う前に、機密性の高い情報を窃取するという点です。具体的には、個人情報や金融情報、企業秘密などがその対象となります。そして、攻撃者は盗み出した情報を人質に、身代金の支払いを要求してきます。 身代金の要求に応じなかった場合、盗まれた情報は闇サイトで公開されたり、競合他社に売却されたりする可能性があります。これは、金銭的な損失だけでなく、企業の評判失墜や競争力の低下、個人情報漏洩による深刻な被害など、計り知れない影響をもたらす可能性があります。
脆弱性

見過ごせないCLFSの脆弱性:ランサムウェアからシステムを守るために

- ログシステムの盲点 コンピュータの安定稼働に欠かせないのが、あらゆる動作を記録するログシステムです。しかし、この重要なシステム自体に潜む脆弱性が、思わぬ脅威となることがあります。 Windowsの動作記録に広く使われているのが、「共通ログファイルシステム」、略してCLFSと呼ばれる仕組みです。これは、様々なプログラムが生成するログ情報を一括管理し、後から分析できるようにする、いわばWindowsの記録係のような存在です。 ところが近年、このCLFSに深刻な弱点が見つかりました。これを悪用されると、攻撃者がシステムの動作を改ざんしたり、重要な情報を盗み出したりできてしまう危険性があります。 例えば、本来はアクセスが制限されている重要な設定ファイルに、こっそり変更を加えることも可能です。また、ログ自体を改ざんして、不正侵入の痕跡を消してしまうことも考えられます。 このように、ログシステムは使い方を誤ると、セキュリティ上の弱点になりかねません。システム管理者は常に最新の情報に目を向け、適切な対策を講じる必要があります。