DAST

セキュリティ強化

アプリケーションを動かす、セキュリティ対策!

- はじめにと題して現代社会において、ソフトウェアアプリケーションは私たちの生活に無くてはならないものとなっています。家事の手伝いからビジネスシーンまで、多岐に渡る場面でその恩恵を受けています。しかしながら、利便性が高まる一方で、悪意を持つ攻撃者から狙われる危険性も孕んでいることを忘れてはなりません。まるで、頑丈な家を作るように、アプリケーション開発においてもセキュリティ対策は土台となる設計段階から運用に至るまで、常に意識しておくことが重要です。セキュリティ対策を怠ると、個人情報の漏洩やサービスの停止といった深刻な事態を招きかねません。堅牢なアプリケーションを開発するためには、開発者だけでなく、利用者もセキュリティに関する意識を高めることが大切です。この資料では、安全なアプリケーション開発と利用のために、開発者と利用者の双方に向けて、セキュリティ対策の基礎知識と具体的な方法を紹介します。
セキュリティ強化

DevSecOpsで安全な開発体制を!

- DevSecOpsとは DevSecOpsとは、ソフトウェア開発の初期段階からセキュリティ対策を組み込むことで、安全なソフトウェアを迅速に開発・運用する手法です。 従来の開発手法では、開発担当者、セキュリティ担当者、運用担当者がそれぞれ独立して業務を行うことが多く、セキュリティ対策は開発の最終段階や運用開始後に行われることがほとんどでした。そのため、脆弱性が発見された場合、開発のやり直しや大幅な修正が必要となり、開発期間の長期化やコスト増加、リリースの遅延に繋がっていました。 DevSecOpsでは、開発担当者、セキュリティ担当者、運用担当者が連携し、開発プロセス全体を通してセキュリティ対策を統合します。具体的には、設計段階からセキュリティの専門家によるレビューを実施したり、自動化されたセキュリティテストを開発プロセスに組み込んだりすることで、脆弱性の早期発見と修正を可能にします。 DevSecOpsを採用することで、開発期間の短縮、コスト削減、セキュリティリスクの低減、品質向上といったメリットを享受できます。セキュリティ対策を後付けではなく、開発プロセスに組み込むことで、より安全なソフトウェアを迅速に提供することが可能になるのです。
脆弱性

知っておきたい情報セキュリティ:脆弱性とは?

「脆弱性」とは、コンピューターやその上で動くプログラムに見られる、攻撃者に悪用されかねない弱点や欠陥のことを指します。これは、システムの設計や開発、運用時におけるミスや不備が原因で生じることが多く、結果としてセキュリティ上の大きなリスクとなります。 例えるなら、家のドアに鍵のかけ忘れがあるようなものです。これは家の設計上の問題ではなく、住人の不注意による運用上のミスと言えます。このようなミスは、泥棒にとって格好の侵入経路を提供してしまうことになります。 同様に、コンピューターシステムにも、プログラムの書き間違いや設定の誤りなど、様々な脆弱性が潜んでいる可能性があります。攻撃者はこれらの脆弱性を突いて、情報を盗み出したり、システムを破壊したりする可能性があります。 セキュリティ対策において、脆弱性への理解は欠かせません。システムの利用者は、常に最新の情報を入手し、適切な対策を講じる必要があります。また、開発者は、セキュリティを考慮した設計と開発を行い、脆弱性の発生を最小限に抑えるよう努める必要があります。
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セキュリティテストの新潮流:OASTとは

インターネットの普及により、私たちの生活やビジネスにおいてWebアプリケーションは欠かせないものとなりました。顧客情報を扱うシステムやオンラインショップ、社内の情報共有ツールなど、様々な場面で利用されています。しかし、利便性が高まる一方で、Webアプリケーションはサイバー攻撃の対象となりやすく、セキュリティ対策が重要となっています。 Webアプリケーションに対する攻撃は、不正なプログラムコードを送り込むことでシステムを乗っ取ったり、個人情報などの重要な情報を盗み出したりすることを目的としています。このような攻撃からWebアプリケーションを守るためには、多層的なセキュリティ対策が必要です。 まず、ユーザーのアクセスを制限するために、強力なパスワードを設定し、パスワードの使い回しを避けることが重要です。さらに、二段階認証を導入することで、セキュリティレベルを向上させることができます。 また、Webアプリケーションの脆弱性を悪用した攻撃を防ぐためには、システムの最新状態を保つことが重要です。開発元から提供されるセキュリティアップデートを速やかに適用することで、既知の脆弱性を突いた攻撃を防ぐことができます。 さらに、Webアプリケーションでやり取りされるデータを暗号化することも重要です。通信経路を暗号化することで、万が一、第三者に通信内容を盗聴されたとしても、データの内容を解読されることを防ぐことができます。 Webアプリケーションのセキュリティ対策は、企業にとって重要な課題です。これらの対策を講じることで、安全なWebアプリケーションの運用を実現することができます。
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アプリケーションの安全性を見守るDAST:攻撃シミュレーションで脆弱性を検出

- DASTとは DASTは、「動的アプリケーションセキュリティテスト」の略称で、開発されたアプリケーションの安全性を評価する上で欠かせないテスト手法です。 このテストは、アプリケーションを外部から攻撃する「ブラックボックステスト」に分類されます。 DASTの特徴は、実際に攻撃を仕掛けるように動作することで、隠れた脆弱性を発見することにあります。 従来のソースコードを解析する静的テストとは異なり、DASTは実際にアプリケーションを動作させるため、より実践的なセキュリティテストといえます。 DASTは、開発の最終段階やリリース後など、アプリケーションが実際に稼働する環境で実施することが効果的です。 例えるならば、DASTは泥棒が侵入を試みるようにアプリケーションの防御をかいくぐろうとします。 もし、アプリケーションにセキュリティ上の弱点があれば、DASTはそこを突いて侵入を試みます。 このようにして、DASTは開発者が想定していなかった脆弱性を発見することができます。 DASTは、クロスサイトスクリプティングやSQLインジェクションといった一般的な攻撃から、より複雑なビジネスロジックの脆弱性まで、幅広い脅威を検出することができます。 近年、Webアプリケーションのセキュリティ対策はますます重要になってきており、DASTは開発者にとって必要不可欠なツールとなっています。
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セキュリティ対策の鍵!汚染解析とは?

近年、顧客情報の流出やサービスの不正利用など、情報セキュリティに関する事件や事故が後を絶ちません。このような状況の中、企業は開発するアプリケーションの安全性を確保することがこれまで以上に重要になっています。 アプリケーションのセキュリティを強化する上で、特に注目すべきなのが「汚染解析」という手法です。この手法は、ユーザーが入力したデータが、アプリケーションの内部でどのように処理され、影響を与えるかを追跡することで、潜在的な脆弱性を発見します。 例えば、ユーザーが入力したデータが、データベースへの問い合わせ文にそのまま組み込まれる場合、悪意のあるユーザーが不正なSQL文を注入し、データベースを不正に操作できてしまう可能性があります(SQLインジェクション)。汚染解析は、このような危険なデータの流れを明らかにすることで、開発者が適切な対策を講じることを可能にします。 具体的には、入力データに「汚染」のマークを付け、そのマークがアプリケーションのどこまで伝播するかを解析します。もし、重要な処理を行うコード部分に汚染データが到達する場合、セキュリティ上のリスクが存在すると判断できます。 このように、汚染解析は、開発段階で潜在的なセキュリティ上の問題点を洗い出し、修正することを可能にする強力なツールです。情報セキュリティの重要性が高まる今日、開発者はこの手法を積極的に活用し、より安全なアプリケーションの開発に努める必要があります。