Docker

クラウド

DockerHubの危険性と対策:安全なコンテナ利用のために

近年、ソフトウェア開発の分野では、「コンテナ」と呼ばれる技術が注目を集めています。コンテナを使えば、アプリケーションに必要なソフトウェアや設定をパッケージ化し、異なる環境でもスムーズに動作させることができます。 そのコンテナの中核を担うのが「イメージ」と呼ばれるものであり、このイメージを保管・共有するためのサービスの一つとして「DockerHub」が存在します。 DockerHubは、世界中の開発者が作成した、多岐にわたるコンテナイメージが公開されている、いわば巨大な図書館のようなものです。開発者は、DockerHubから必要なイメージを容易に取得し、自身の開発に活用することができます。 しかし、便利な反面、DockerHubにはセキュリティ上のリスクが潜んでいることを忘れてはなりません。悪意のある者が、セキュリティホールを含むイメージや、マルウェアが仕込まれたイメージを公開しているケースが確認されています。 開発者が、そうした危険なイメージを知らぬ間に利用してしまうと、自身のシステムが攻撃を受け、情報漏えいやシステムの改ざんなどの深刻な被害に繋がる可能性があります。DockerHubを利用する際は、提供元やイメージの内容を注意深く確認し、信頼できるものだけを利用するなど、セキュリティ対策を徹底することが重要です。
サイバー犯罪

コンテナを狙う脅威:TeamTNTの活動と対策

- サイバー犯罪集団TeamTNTとは TeamTNTは、金儲けを目的とするサイバー犯罪集団です。数多く存在するサイバー犯罪集団の中でも、TeamTNTは特に「コンテナ環境」への攻撃に特化している点が特徴です。 コンテナとは、アプリケーションを動かすために必要なプログラムや設定ファイルなどを、まるで「コンテナ」のように一つにまとめたものです。近年では、DockerやKubernetesといった技術を用いることで、このコンテナ環境を効率的に構築・運用することが可能となり、多くの企業で広く利用されています。 TeamTNTは、このようなコンテナ技術の普及を悪用し、設定の不備や脆弱性を見つけ出して、不正にアクセスを試みます。そして、侵入に成功すると、機密情報や個人情報の窃取、マルウェア感染によるシステムの乗っ取り、さらには、暗号資産の不正な採掘など、様々な犯罪行為を行います。 TeamTNTによる攻撃は、世界中の企業や組織を標的としており、その被害は拡大の一途をたどっています。