クラウドサービスを狙うEDoS攻撃から身を守るには
近年、多くの企業や個人が、従来の自社で管理する情報システムから、インターネットを通じてサービスを提供するクラウドサービスへと移行しつつあります。利便性の高いクラウドサービスですが、その利用拡大に伴い、悪意を持った攻撃者からの脅威も増大しています。クラウドサービスを狙った攻撃は年々増加しており、その手口も巧妙化しているため、セキュリティ対策の重要性はますます高まっています。
中でも、EDoS攻撃と呼ばれる攻撃は、クラウドサービスの特性を悪用した巧妙な手法を用いるため、その対策が急務となっています。EDoS攻撃は、標的となるサービスの資源を大量に消費させることで、正規の利用者がサービスを利用できなくすることを目的としています。クラウドサービスは、利用状況に応じて必要な資源を柔軟に調整できるという特性を持つため、攻撃者はこの仕組みを悪用し、大量のアクセスを発生させることで、サービスの停止や遅延を引き起こします。
EDoS攻撃から身を守るためには、クラウドサービス提供者と利用者の双方による対策が必要です。まず、クラウドサービス提供者は、セキュリティ対策ソフトの導入やシステムの監視体制の強化など、攻撃を検知し、迅速に対応できる体制を整える必要があります。一方、利用者は、強力なパスワードを設定する、怪しいリンクをクリックしないなど、基本的なセキュリティ対策を徹底することが重要です。また、クラウドサービスの利用状況を常に監視し、不審なアクセスがないかを確認することも大切です。