エンドポイント保護の基礎: EPPとは?
近年、企業が扱う情報は増加の一途を辿り、それに伴い情報漏えいなどの危機に遭う危険性が高まっています。顧客や企業の大切な情報は、社員が日々使用するパソコンやデータの保管場所であるサーバーなどの「端末」に保管されている場合が多く、これらの端末が攻撃の標的となるケースが増加しています。そのため、端末を適切に守ることは、企業にとって非常に重要となっています。
端末を狙った攻撃は、外部からの不正アクセスや、悪意のあるソフトウェアによる感染、紛失や盗難による情報持ち出しなど、様々な方法で行われます。例えば、メールの添付ファイルを装った悪意のあるプログラムを開いてしまうことで、端末がウイルスに感染し、情報が盗み取られる可能性があります。また、USBメモリなどの記憶媒体を介してウイルスが侵入するケースや、端末を紛失したり盗難されたりすることで情報が漏えいするケースも後を絶ちません。
このような危機から企業を守るためには、端末に対するセキュリティ対策を強固にする必要があります。具体的には、ウイルス対策ソフトの導入や最新の状態への更新、ファイアウォールの設定、アクセス権限の設定、パスワードの強化など、様々な対策を組み合わせることが重要です。また、従業員一人ひとりがセキュリティ意識を高め、不審なメールを開封しない、怪しいウェブサイトにアクセスしないなど、基本的なセキュリティ対策を徹底することも重要です。