EvilProxy

サイバー犯罪

EvilProxy:巧妙化するフィッシング詐欺にご用心

インターネットの深淵、一般的にはアクセスできない闇の世界、それがダークウェブです。違法な薬物や武器の取引など、犯罪の温床として知られていますが、近年、さらに危険なものが蔓延し始めています。それは、サイバー犯罪ツールです。 中でも今、専門家たちの間でEvilProxyというツールキットが深刻な脅威と認識されています。EvilProxyは、その名の通り、悪意のある代理人(プロキシ)として機能するツールで、フィッシング攻撃を容易に行うために作られました。 フィッシング攻撃とは、本物そっくりの偽のウェブサイトやメールを用いて、利用者を騙してIDやパスワードなどの重要な個人情報を盗み出す行為です。EvilProxyは、このフィッシング攻撃を、より巧妙に、より危険なものへと進化させてしまう可能性を秘めています。専門家の間では、EvilProxyはPhaaS(フィッシングサービス)とも呼ばれており、従来のフィッシング攻撃に必要な技術や知識がなくても、誰でも簡単に利用できてしまう点が、大きな問題として危惧されています。 EvilProxyは、ダークウェブの闇の中で、サイバー犯罪のハードルを下げ、より多くの人々を危険にさらす可能性を孕んでいるのです。
サイバー犯罪

見えない脅威:AiTM攻撃から身を守るには

- 増加する見えない脅威 近年、悪意のある者がインターネット上で個人情報を盗み取ったり、金銭をだまし取ったりする事件が増加しています。こうした犯罪の手口は年々巧妙化しており、気づかないうちに被害に遭ってしまうケースも少なくありません。中でも、「AiTM攻撃」と呼ばれる巧妙な攻撃が増加傾向にあり、大きな脅威となっています。 AiTM攻撃は、「中間者攻撃」とも呼ばれ、攻撃者がまるで透明人間のように、私たちと通信相手の間に侵入し、やり取りを盗み見たり、改ざんしたりする攻撃です。例えば、私たちがインターネットバンキングにログインする際に、攻撃者が私たちと銀行の間に入り込み、IDやパスワードを盗み取ってしまうといったことが起こりえます。 この攻撃の恐ろしい点は、私たちが利用しているウェブサイトやサービスが、一見するといつもと変わらないように見えることです。そのため、攻撃を受けていることに気づかず、被害に遭ってしまうケースが後を絶ちません。 こうした見えない脅威から身を守るためには、セキュリティソフトの導入やOS・アプリの最新化はもちろんのこと、ウェブサイトのアドレスが正しいかを確認する、信頼できるWi-Fiネットワークを利用するなど、基本的な対策を徹底することが重要です。