FIPS

コンプライアンス

米国政府標準FIPSとセキュリティ対策

- FIPSの概要FIPSは「連邦情報処理標準規格」の略称で、アメリカ合衆国において、コンピュータシステムのセキュリティや情報処理に関する基準を定めたものです。連邦政府機関のシステムを守るために作られましたが、その信頼性の高さから、今では民間企業でも広く採用されています。FIPSは、データの暗号化方法やパスワードの管理方法、電子署名など、セキュリティに関する広範囲な分野を網羅しています。具体的な例としては、安全なパスワードの条件や、データの暗号化に使うべきアルゴリズムの種類などが細かく定められています。これらの基準に従うことで、システムやデータを様々な脅威から守ることができます。FIPSは、単に基準を示すだけでなく、実際に製品やシステムがその基準を満たしているかを評価するための認証制度も設けています。この認証を取得した製品は、FIPSの厳しい基準をクリアした証となり、高い信頼性を持つものとして認められます。このように、FIPSは、政府機関や企業が情報セキュリティ対策を講じる上で重要な役割を担っており、システムやデータの安全性を確保するための指針として、世界中で参考にされています。
セキュリティ強化

セキュリティ対策の基礎知識:コントロールの種類と重要性

- セキュリティ対策におけるコントロールとは 情報セキュリティの分野では、大切な情報やシステムを危険から守るために、様々な対策を講じます。こうした対策の一つ一つを「コントロール」と呼びます。 例えば、自宅のセキュリティ対策をイメージしてみてください。皆さんは、泥棒などから家や家族を守るために、玄関に鍵をかけたり、窓に柵を取り付けたりするでしょう。これらの鍵や柵は、セキュリティ対策として「コントロール」の役割を果たしています。 情報セキュリティの世界においても、これと全く同じ考え方で対策を行います。 企業の機密情報や顧客の個人情報など、守るべき対象は多岐に渡ります。そして、これらの対象を狙うサイバー攻撃などの脅威も、日々進化し続けています。 そこで、情報セキュリティ対策では、対象や目的に合わせて適切なコントロールを選択し、組み合わせていくことが重要となります。家のセキュリティ同様、情報セキュリティにおいても、状況に応じた多層的なコントロールを施すことで、より強固な防御体制を築くことができるのです。