ICMP

サイバー犯罪

Smurf攻撃から身を守る!

- Smurf攻撃とは Smurf攻撃は、標的とするネットワークを機能不全に陥れることを目的とした、サイバー攻撃の一種です。これは、大量のデータパケットを標的に送りつけることでネットワークをパンク状態に陥れる、DDoS攻撃という攻撃手法の一つです。 Smurf攻撃の特徴は、IPアドレスのなりすましと、ICMPエコーリクエストという通信方式の悪用にあります。 攻撃者は、まず標的のIPアドレスを偽装したICMPエコーリクエストを、インターネット上に存在する多数のコンピュータに送信します。このICMPエコーリクエストは、ネットワーク上で「ping」と呼ばれる通信を行う際に利用されるものです。 これらのコンピュータは、受信したリクエストの送信元を、偽装された標的のIPアドレスだと勘違いしてしまいます。そして、一斉に標的のコンピュータに対してICMPエコー応答を返送してしまうのです。 結果として、標的のコンピュータには大量の応答パケットが集中し、ネットワークの処理能力をはるかに超えてしまいます。これは、まるで狭い場所に大勢の人が押し寄せるようなもので、標的のネットワークはパンク状態となり、正常に機能しなくなってしまいます。これが、Smurf攻撃によって引き起こされる被害です。 Smurf攻撃は、標的のシステムに直接侵入する攻撃ではありませんが、ネットワークを麻痺させることで、サービスの停止や、システムの利用不能といった深刻な被害をもたらします。