業界連携でサイバー攻撃に立ち向かうISACとは
- ISACの概要ISACとは、「情報共有分析センター」を意味する言葉で、共通の関心分野や業界を持つ組織間で、サイバーセキュリティに関する情報共有や分析を行うことを目的とした組織です。具体的には、ISACは、特定の業界や分野に関連するサイバー脅威に関する情報を収集・分析し、その結果を参加組織に提供します。提供される情報は、最新の攻撃手法や脆弱性情報、インシデント対応事例など多岐にわたります。ISACは、アメリカ合衆国大統領令に基づいて設立された非営利団体であり、政府機関と民間企業が協力してサイバーセキュリティ対策に取り組むための枠組みを提供しています。日本では、業種別ISACとして、金融ISACや電力ISACなどが設立され、活動しています。ISACに参加する主なメリットは、業界全体でサイバーセキュリティに関する情報を共有することで、脅威に対する早期警戒や迅速な対応が可能になる点です。また、最新の情報や専門家の知見を得ることで、自組織のセキュリティ対策の強化にも役立ちます。ISACは、参加組織にとって、サイバーセキュリティ対策を効率的かつ効果的に推進するための重要な役割を担っています。