IT資産管理

セキュリティ強化

セキュリティ対策の基礎!CPEで機器の脆弱性管理を効率化

- 共通プラットフォーム一覧CPEとは? 企業の規模が大きくなるにつれて、使用するコンピューターやソフトウェアの種類や数も増加します。それに伴い、セキュリティの責任者達は、それぞれの機器に潜む脆弱性を把握し、適切な対策を講じる必要があり、その作業量は膨大なものとなります。 このような状況において、セキュリティ対策の効率化を図るツールとして「CPE(共通プラットフォーム一覧)」が注目されています。CPEは、情報システムやソフトウェア、ハードウェアといった多岐にわたる機器に対して、世界共通の命名規則を提供します。 例えば、特定のバージョンを搭載したパソコンを識別する際に、従来は企業ごとに独自の名称を用いていました。しかし、CPEを用いることで、誰でも理解できる統一された形式でそのパソコンを特定することが可能となります。これは、膨大な機器情報を整理し、セキュリティ対策に必要な情報を共有する上で非常に役立ちます。 CPEを活用することで、セキュリティ担当者は、効率的に機器の脆弱性に関する情報を収集し、迅速にセキュリティパッチの適用などの対策を実施できます。その結果、企業は、サイバー攻撃による被害を最小限に抑え、安全なシステム運用を実現できるのです。
セキュリティ強化

進化するセキュリティ対策:CAASMのススメ

昨今、企業にとって、顧客情報や企業秘密といった重要な情報を守ることは、事業を継続する上で欠かせない要素となっています。日々巧妙化するサイバー攻撃から貴重な財産を守ることは、企業にとって喫緊の課題です。インターネットを通じてサービスを提供するクラウドサービスの利用や、場所を選ばずに業務を行うことを可能にする携帯端末の普及は、企業活動に利便性をもたらす一方で、攻撃者に狙われる範囲を複雑化させています。このため、刻一刻と変化するサイバー攻撃の脅威に効果的に対処できる対策が求められています。 そうした中で、近年注目を集めているのがCAASM(CyberAsset Attack Surface Management)です。これは、企業が保有する情報システムや機器、ソフトウェアといった、サイバー攻撃の対象となり得る範囲を可視化し、管理することを目的とした新しい概念です。従来のセキュリティ対策では、社内ネットワークの境界線を守ることに重点が置かれていましたが、クラウドサービスの利用や従業員のテレワークなどにより、ネットワークの境界線が曖昧になりつつあります。CAASMは、このような変化に対応した、新しいセキュリティ対策として期待されています。
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LDAPとは? セキュリティ対策の基本を解説

- LDAPの概要LDAPは「Lightweight Directory Access Protocol」の略称で、情報システムにおいて、利用者や機器の情報を効率的に管理し、検索するための手順を定めたものです。 例えば、会社のシステムに接続する際、利用者名と合言葉を要求されます。この時、入力した情報が正しいかどうかを、LDAPを使って認証サーバーで照合しているケースが多く見られます。 LDAPは、膨大なデータの中から必要な情報を素早く探し出すための仕組みであり、例えるならば、氏名や住所、電話番号などをまとめた「電話帳」のような役割を担っています。 LDAPを使うことで、システム管理者は、利用者や機器の情報を一元的に管理できるようになり、効率的な運用が可能になります。また、利用者にとっても、一度ログインすれば、他のシステムにも同じ情報でアクセスできる「シングルサインオン」などの便利な機能を利用できる場合があります。