JISQ27001

データ保護

情報セキュリティの基礎: CIAとは?

- 情報セキュリティのCIAとは 情報を取り扱う上で、安全性を確保することは非常に重要です。そのための基本的な考え方として、「情報セキュリティのCIA」と呼ばれるものがあります。これは、機密性(Confidentiality)、完全性(Integrity)、可用性(Availability)の頭文字をとったもので、情報セキュリティ対策において欠かせない3つの要素を示しています。 まず「機密性」とは、許可された人だけが情報にアクセスできる状態を指します。例えば、企業の機密情報や個人のプライバシー情報などは、アクセス権を持つ一部の人以外が見ることができないように保護する必要があります。 次に「完全性」とは、情報が正確で完全な状態であることを保証することを意味します。情報が不正に改ざんされたり、破壊されたりすることがないよう、適切な対策を講じる必要があります。これは、例えば電子契約書の改ざんや、銀行口座情報の不正操作などを防ぐために重要です。 最後に「可用性」は、許可された人が必要な時に情報にアクセスできる状態を指します。情報システムが停止したり、データが消失したりすると、業務に支障をきたす可能性があります。そのため、システムの安定稼働やデータのバックアップなど、情報へのアクセスを維持するための対策が求められます。 これらの3つの要素は、国際標準規格であるJISQ27001(ISO/IEC27001)にも定義されており、情報セキュリティ対策の基本原則として世界中で広く認識されています。情報セキュリティを確保するためには、これらの要素をバランスよく考慮し、適切な対策を講じることが重要です。