JPCERT/CC

セキュリティ強化

マルウェア解析を支援:MalConfScanのススメ

近年、コンピュータウイルスや悪意のあるプログラムによるインターネットを通じた攻撃は、増加の一途をたどっており、そのやり方も巧妙化しています。企業だけでなく個人も標的となり、情報漏えいや金銭的な被害など、深刻な被害が発生しており、安全対策は必要不可欠となっています。安全対策の一つとして、悪意のあるプログラムを分析することは重要な役割を担っています。悪意のあるプログラムを分析するとは、その名の通り、悪意のあるプログラムを詳しく調べ、その動きや目的、攻撃方法などを明らかにすることです。分析によって得られた情報は、安全製品の開発や改良、攻撃への対策、さらには将来的な脅威の予測などに役立てられます。 例えば、ある悪意のあるプログラムを分析した結果、特定のファイルを狙って暗号化し、身代金を要求するものであると判明したとします。この情報があれば、セキュリティソフトはそのような動きをするプログラムを検知し、動作を阻止する機能を備えることができます。また、企業は従業員に対して、不審なファイルを開封しないように注意喚起を行うことができます。このように、悪意のあるプログラムを分析することで、具体的な対策を立て、被害を未然に防ぐことが可能になります。さらに、過去の分析結果を蓄積し、分析手法を高度化することで、将来的に出現する可能性のある新たな脅威を予測することも可能になります。これは、未知の脅威から身を守る上で非常に重要です。
脆弱性

セキュリティ対策の強い味方:JVNとは?

- 脆弱性情報の重要性インターネットの普及により、私たちの生活はより便利で豊かなものになりました。しかしその一方で、コンピュータやソフトウェアへの悪意ある攻撃のリスクも増大しています。攻撃者は、システムの弱点、つまり「脆弱性」を突き、情報を盗んだり、システムを破壊したりしようと試みます。このような攻撃から身を守るためには、常に最新の脆弱性情報を把握し、適切な対策を講じることが非常に重要です。 脆弱性情報は、ソフトウェア開発者やセキュリティ専門機関などから公開されており、ウェブサイトやメールマガジンなどで入手できます。脆弱性情報には、どのような脆弱性があるのか、その影響範囲、対策方法などが詳しく記載されています。これらの情報を入手することで、私たちは自身の利用しているシステムに潜む危険性を認識し、早急に対処することができます。具体的には、ソフトウェアのアップデートやセキュリティソフトの導入、パスワードの強化など、状況に応じた適切な対策を講じる必要があります。 脆弱性情報は、私たちが安全にインターネットを利用するための「羅針盤」と言えるでしょう。日頃から脆弱性情報に目を向け、セキュリティ対策を意識することで、私たちはサイバー攻撃の脅威から大切な情報やシステムを守ることができます。
セキュリティ強化

JPCERT/CC:日本のサイバーセキュリティを守る守護者

- 日本のサイバーセキュリティの中核機関 日本のインターネット社会をサイバー攻撃の脅威から守るために、重要な役割を担っている組織があります。それが、JPCERT/CC(ジェーピーサート/シーシー)です。正式名称は「一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター」といい、日本のサイバーセキュリティ対策の中核を担う組織として、国内外で広く知られています。 JPCERT/CCは、日々変化するサイバー攻撃の手口に関する情報を国内外から収集し、分析しています。得られた情報は、最新の脅威として企業や私たち個人に向けて発信され、注意を促すとともに、安全対策の強化を呼びかけています。 また、実際にサイバー攻撃が発生した場合には、被害の拡大を防ぐための重要な役割も担います。発生源の特定や攻撃の手口を迅速に分析し、関係機関と連携して被害を最小限に抑える活動を行っています。 このようにJPCERT/CCは、情報収集から分析、そして対応まで、日本のサイバーセキュリティを包括的に支える重要な機関として、私たちが安心してインターネットを利用できる環境を守り続けています。
脆弱性

セキュリティ対策の強い味方、JVNとは?

インターネットが生活のあらゆる場面に浸透し、欠かせないものとなった現代社会において、情報セキュリティの重要性はかつてないほど高まっています。日々、膨大な量の個人情報や企業秘密がインターネット上を流れ、私たちの生活や経済活動を支えています。しかし、それと同時に、悪意を持った攻撃者たちは、セキュリティの隙を突いて、これらの貴重な情報にアクセスしようと虎視眈々と狙っています。私たちの大切な情報やシステムを攻撃から守るためには、常に最新のセキュリティ対策を講じることが必要不可欠です。 セキュリティ対策において特に重要なのが、脆弱性への対応です。脆弱性とは、例えるなら、建物に存在する鍵のかかっていないドアや、簡単に壊せる窓のようなものです。ソフトウェアやハードウェアにこのようなセキュリティ上の欠陥が存在する場合、攻撃者はその脆弱性を突いてシステムに侵入し、情報を盗み出したり、システムを乗っ取ったりする可能性があります。このような事態を避けるためには、常に最新の脆弱性情報を入手し、自らのシステムに潜む脆弱性を把握することが重要です。そして、発見された脆弱性に対しては、開発元が提供する修正プログラムを適用するなど、適切な対策を迅速に講じる必要があります。セキュリティ対策は、終わりのない戦いとも言えます。攻撃の手口は日々進化しており、私たちも常に最新の情報を収集し、対策をアップデートしていく必要があるのです。
セキュリティ強化

インターネット時代の守護者:JPCERT/CCの役割

インターネットは今や私たちの生活の一部となり、買い物や情報収集など、様々な場面で欠かせないものとなっています。しかし、便利な反面、使い方を間違えると危険な目に遭う可能性も秘めています。インターネットの世界にも、悪意を持った人が潜んでおり、私たちの大切な情報や財産を狙っているのです。 このような危険から私たちを守る「情報セキュリティの守護者」として活躍している組織の一つに、JPCERT/CC(ジェーピーサート/シーシー)があります。JPCERT/CCは、インターネットを介した様々な脅威から私たちを守るために活動する組織です。具体的には、コンピュータウイルスや不正アクセスなどのセキュリティに関する情報を収集・分析し、その情報を元に、私たちに注意喚起や対策方法などを提供しています。 例えば、ウェブサイトを閲覧中にウイルスに感染しないように、最新の情報や対策ソフトを導入することの重要性を呼びかけたり、怪しいメールの見分け方や、パスワードを安全に管理する方法など、具体的な対策方法を分かりやすく解説しています。 インターネットを安全に利用するためには、私たち一人ひとりがセキュリティに対する意識を高め、JPCERT/CCのような専門機関の情報提供を参考に適切な対策を講じることが重要です。
マルウェア

Emotet感染から身を守る!

近年、巧妙さを増すネット上の脅威の中で、特に「Emotet(エモテット)」と呼ばれるコンピュータウイルスが猛威を振るっています。Emotetは、感染したパソコンを乗っ取って不正な操作を行ったり、個人情報や企業秘密などの機密情報を盗み出すだけでなく、他の悪質なウイルスを拡散させる役割も担う厄介な存在です。 Emotetの恐ろしさは、その巧妙な感染方法にあります。一見すると普通のメールと変わらないような巧妙ななりすましメールを送りつけ、添付ファイルや本文中のリンクを開かせることで、ユーザーを騙して感染を広げていきます。例えば、実在する企業や組織、取引先、さらには友人や家族など、信頼できる相手になりすましてメールを送ってくるため、普段から用心している人でも騙されてしまう可能性があります。 さらに、Emotetはセキュリティソフトの防御をかいくぐる能力も持ち合わせています。そのため、セキュリティソフトを導入していても、最新の状態に保ち、常に警戒を怠らないことが重要です。
サイバー犯罪

巧妙化するフィッシングサイトの脅威

- フィッシングサイトとは -# フィッシングサイトとは フィッシングサイトとは、実在する銀行やショッピングサイト、クレジットカード会社などを装い、利用者の重要な情報を盗み取ろうとする偽物のウェブサイトのことです。こうしたサイトは、本物と見分けがつかないほど巧妙に作られていることが多く、利用者が偽物だと気づかずに個人情報を入力してしまうケースが後を絶ちません。 フィッシングサイトで盗み取られた情報は、主に不正な送金や買い物、アカウントの乗っ取りなどに利用されます。 被害に遭わないためには、フィッシングサイトの特徴を知り、怪しいサイトにはアクセスしないようにすることが重要です。 具体的な手口としては、本物そっくりの偽物のログイン画面を表示させ、利用者が入力したIDやパスワードを盗み取ったり、偽のキャンペーンなどを装ってクレジットカード情報を入力させたりします。また、メールやSMSで偽物のサイトへ誘導するリンクを送りつけ、アクセスした利用者から情報を盗み取るケースも増えています。 フィッシングサイトを見分けるためには、以下の点に注意することが重要です。 * ウェブサイトのURLが正しいかを確認する。アドレスバーに表示されているURLが、アクセスしようとしているサイトの正式なURLと一致しているかを確認しましょう。 * サイトのセキュリティ証明書を確認する。ブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示されていることを確認しましょう。鍵マークをクリックすると、サイトのセキュリティ証明書を確認することができます。 * 不自然な日本語や表現がないかを確認する。日本語の表現が不自然だったり、誤字脱字が多い場合は、フィッシングサイトの可能性があります。 * 個人情報を入力する前に、本当に信頼できるサイトなのかどうかをよく確認する。 少しでも不審な点があれば、安易に情報を入力せず、まずは公式サイトで情報を確認したり、問い合わせ窓口に連絡するなどして、安全を確認するようにしましょう。