Webサービスを守る!コードインジェクション対策入門
- コードインジェクションとはコードインジェクションとは、インターネット上で情報を扱う仕組みであるウェブアプリケーションの弱点をつき、悪意のあるプログラムの断片を埋め込むことで、本来とは異なる動きをさせる攻撃手法です。ウェブサイトやウェブサービスは、ユーザーからの情報を処理して様々な機能を提供しています。例えば、ユーザーが入力した検索キーワードを元にデータベースから情報を検索したり、ユーザーが入力したコメントを他のユーザーに表示したりするなどです。コードインジェクションは、このようなユーザーからの入力データを適切に処理せずに、プログラムの一部として誤って実行してしまう場合に発生します。例えば、ユーザーがコメント欄に悪意のあるプログラムの断片を含む文章を入力したとします。適切な処理が行われていない場合、この文章はプログラムの一部として認識され、実行されてしまいます。攻撃者はこの脆弱性を悪用し、機密情報であるパスワードや個人情報を盗み出したり、保存されているデータを書き換えたり、システムを乗っ取ったりするなど、様々な悪事を働く可能性があります。コードインジェクションは、ウェブアプリケーション開発者がセキュリティ対策を怠ると簡単に発生する可能性があります。そのため、ウェブアプリケーション開発者は、ユーザーからの入力データを適切に処理するなど、セキュリティ対策をしっかりと行う必要があります。