「コ」

脆弱性

Webサービスを守る!コードインジェクション対策入門

- コードインジェクションとはコードインジェクションとは、インターネット上で情報を扱う仕組みであるウェブアプリケーションの弱点をつき、悪意のあるプログラムの断片を埋め込むことで、本来とは異なる動きをさせる攻撃手法です。ウェブサイトやウェブサービスは、ユーザーからの情報を処理して様々な機能を提供しています。例えば、ユーザーが入力した検索キーワードを元にデータベースから情報を検索したり、ユーザーが入力したコメントを他のユーザーに表示したりするなどです。コードインジェクションは、このようなユーザーからの入力データを適切に処理せずに、プログラムの一部として誤って実行してしまう場合に発生します。例えば、ユーザーがコメント欄に悪意のあるプログラムの断片を含む文章を入力したとします。適切な処理が行われていない場合、この文章はプログラムの一部として認識され、実行されてしまいます。攻撃者はこの脆弱性を悪用し、機密情報であるパスワードや個人情報を盗み出したり、保存されているデータを書き換えたり、システムを乗っ取ったりするなど、様々な悪事を働く可能性があります。コードインジェクションは、ウェブアプリケーション開発者がセキュリティ対策を怠ると簡単に発生する可能性があります。そのため、ウェブアプリケーション開発者は、ユーザーからの入力データを適切に処理するなど、セキュリティ対策をしっかりと行う必要があります。
その他

Webサイトを安全に!コーディングとセキュリティ

インターネット上に自分の家を建てることを想像してみてください。家の設計図を描き、間取りや外観を決めることは、ウェブサイトで言えばデザインやコンテンツを考えることに当たります。しかし、家を実際に建てるには、設計図に基づいて、柱を立て、壁を作り、屋根を葺く作業が必要です。ウェブサイトの場合、この作業が「コーディング」と呼ばれる工程です。 コーディングは、ウェブサイトの見た目を美しく整えたり、ボタンをクリックしたときに特定の動作をするようにしたり、裏側で様々な機能を動かすための指示をコンピュータに与える、いわばウェブサイトの骨組みを作る作業です。 しかし、家を建てる際に、強度が足りない柱を使ったり、鍵をかけずに窓を作ったりすると、泥棒に簡単に侵入されてしまう危険性があります。ウェブサイトも同じように、コーディングの段階でセキュリティ対策を怠ると、悪意のある攻撃者に侵入され、大切な情報を盗まれたり、ウェブサイトを改ざんされたりする危険があります。ウェブサイトを安全に、そして安心して利用するためには、建物を建てる時と同じように、セキュリティを考慮したコーディングを行うことが非常に大切です。