MBR

ハードウェア

見落とすな!コンピュータの心臓部「MBR」の脅威

パソコンの電源ボタンを押すと、画面には様々な情報が流れ込み、しばらくすると使い慣れたOSが起動します。この動作に疑問を抱く人は少ないかもしれませんが、実は裏側では「MBR」と呼ばれる重要な領域が活躍しています。 MBRは「マスターブートレコード」の略称で、ハードディスクやSSDといった記憶装置の先頭に位置する、わずか512バイトの小さな領域です。このMBRには、パソコンを起動するために必要な情報が詰まっており、OSの種類や起動に必要なファイルの場所などが記録されています。 MBRは、例えるならばパソコン起動の心臓部と言えるでしょう。心臓が正常に鼓動するように、MBRが正しく機能することで、パソコンは問題なく起動し、OSを立ち上げることができます。もし、MBRが破損してしまうと、パソコンは起動に必要な情報を読み取ることができなくなり、起動不可能な状態に陥ってしまいます。 MBRの破損は、コンピュータウイルスやハードウェアの故障、誤った操作など、様々な原因で発生する可能性があります。そのため、MBRはウイルス感染や予期せぬトラブルから保護することが非常に重要です。 MBRは、普段私たちが目にすることはありませんが、パソコンの起動に欠かせない重要な役割を担っています。MBRの存在を意識し、その重要性を理解しておくことは、パソコンを安全に、そして快適に使い続けるために必要なことと言えるでしょう。
マルウェア

破壊工作!?HermeticWiperからシステムを守る!

- ウクライナで猛威を振るう脅威 -# ウクライナで猛威を振るう脅威 2022年のウクライナ侵攻は、世界中に衝撃を与え、社会全体に大きな不安をもたらしました。しかし、この侵攻は物理的な攻撃だけでなく、目に見えないサイバー空間においても、新たな脅威を世界に突きつけました。それが、「HermeticWiper」と呼ばれる、非常に悪質なコンピューターウイルスです。 HermeticWiperは、特定の標的のコンピューターシステムに侵入し、まるでデータを消し去るかのように、システムの中核を破壊する「ワイパー型マルウェア」の一種です。このウイルスに感染すると、コンピューターは正常に起動できなくなり、重要なデータは全て失われてしまいます。 HermeticWiperは、その名の通り、感染したコンピューターシステムをまるで密閉された部屋のようにしてしまうことから、その危険性が大きく取り上げられています。一度感染してしまうと、データの復旧は非常に困難になり、場合によっては不可能になることもあります。 ウクライナ侵攻が始まって以来、HermeticWiperを含む様々なサイバー攻撃が確認されており、重要インフラや政府機関、民間企業など、その標的は多岐に渡ります。これらの攻撃は、ウクライナの社会機能を麻痺させ、混乱を招くことを目的としていると考えられています。 このような状況下、私たち一人ひとりがサイバーセキュリティへの意識を高め、自衛の対策を講じることがこれまで以上に重要になっています。