セキュリティ対策の基礎: 共通脆弱性タイプCWEとは
- 共通脆弱性タイプCWEの概要
ソフトウェアやハードウェアには、設計上のミスやプログラミングの誤りなど、セキュリティ上の弱点が存在することがあります。このような弱点は「脆弱性」と呼ばれ、悪用されると情報漏えいやシステム停止などの深刻な被害につながる可能性があります。
共通脆弱性タイプCWEは、世界中で発見された様々な脆弱性を共通の形式で分類・整理したリストです。CWEは、特定の製品や技術に依存せず、脆弱性そのものに焦点を当てています。
CWEを利用することで、開発者は自らが開発するソフトウェアに潜む脆弱性の種類を特定し、適切な対策を講じることができます。また、セキュリティ専門家は、CWEを基に脆弱性の傾向を分析し、組織全体のセキュリティ対策を強化することができます。
CWEは、脆弱性を特定するための共通の指標として、CVE(共通脆弱性識別子)やCVSS(共通脆弱性評価システム)と合わせて利用されることが多く、セキュリティ対策の基礎となる重要な知識と言えるでしょう。