NIST SP 800-88

データ保護

危険がいっぱい!廃棄で本当にデータは消える?

パソコンやスマートフォンを買い替える際、古い機器はどのように処分していますか?「もう使わないから」とそのまま捨ててしまうのは、大変危険な行為です。なぜなら、一見データが消えたように見えても、特殊な技術を使えば復元できてしまうからです。 私たちが普段何気なく行っている「ゴミ箱に入れる」という行為は、データ自体は削除されずに、ファイルが存在していた場所の情報が消去されるのみです。そのため、復元ソフトなどを用いることで、ゴミ箱から削除したはずのデータさえも復元されてしまう可能性があります。 このような不用意な廃棄は、個人情報や企業秘密の漏洩に繋がりかねません。例えば、クレジットカード情報や住所、氏名、写真などの個人情報が詰まったスマートフォンを、データ消去をせずに廃棄してしまうと、悪意のある第三者にこれらの情報が渡ってしまうリスクがあります。 不用意な廃棄による情報漏洩を防ぐためには、データ消去の専門業者に依頼するか、データ消去ソフトを用いて自分でデータを完全に消去する必要があります。データ消去ソフトは、データを上書きして復元できない状態にする機能を持つため、安心して機器を廃棄することができます。 データ消去は、個人情報や企業秘密を守る上で非常に重要です。安易な廃棄はせず、適切な方法でデータを消去してから、機器を処分しましょう。
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見落とさないで!残留データのリスク

- データの脅威、残留データとは? 近年、企業や個人が扱うデータ量は飛躍的に増加し、情報セキュリティの重要性がますます高まっています。情報漏洩は企業の信頼を失墜させたり、経済的な損失に繋がったりしかねません。そのため、厳重なセキュリティ対策が求められています。 私たちが普段使用するパソコンやスマートフォン、そして企業が運用するサーバーなど、あらゆる情報機器にはデータが保管されています。これらの機器は、使用後、あるいは故障や買い替えによって廃棄される場合がありますが、適切な処理を怠ると、残されたデータが悪用され、深刻な問題を引き起こす可能性があります。この問題となるのが、機器内に残されたデータ、すなわち「残留データ」です。 残留データには、私たちが普段作成・保存する文書や画像、動画などのデータはもちろんのこと、インターネットの閲覧履歴や入力したパスワード、削除したはずのデータなども含まれます。これらのデータは、一見消えたように見えても、特別な技術を使えば復元できてしまう場合があり、悪意のある第三者に渡れば、個人情報や企業秘密が漏洩する危険性があります。 例えば、パソコンを廃棄する際に、データを消去せずに初期化しただけの場合、残留データから重要な情報が復元されてしまう可能性があります。また、スマートフォンを中古販売する際に、初期化をせずに売却してしまうと、前の利用者の個人情報が流出する恐れがあります。 このように、残留データは私たちが考えている以上に大きなリスクを抱えています。そのため、情報機器を廃棄したり、譲渡したりする際には、残留データの消去を徹底することが重要です。