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セキュリティ強化

能動的サイバー防御:進化するセキュリティ対策

- 能動的サイバー防御とは従来のサイバーセキュリティ対策は、ファイアウォールやウイルス対策ソフトを導入することで、あたかも城壁を高くして外敵の侵入を防ぐことに重点が置かれていました。しかし、サイバー攻撃の手法は日々巧妙化しており、このような受動的な防御策だけでは限界を迎えていると言わざるを得ません。そこで近年注目されているのが「能動的サイバー防御」です。これは、従来の受動的な防御体制から脱却し、攻撃者を積極的に牽制し、無力化しようとする、より積極的なセキュリティ対策のことです。能動的サイバー防御は、ただ攻撃を待っているのではなく、攻撃者を積極的に監視し、怪しい動きをいち早く察知します。そして、攻撃の兆候を早期に発見し、場合によってはこちらから先制攻撃を仕掛けることによって、被害を最小限に抑え込もうという考え方です。能動的サイバー防御には、攻撃者の侵入経路を特定し、攻撃を阻止する「脅威インテリジェンス」、偽のシステムを構築して攻撃者を誘導し、行動を分析する「ハニーポット」、攻撃元を特定し、攻撃を遮断する「アクセス制御リスト」など、様々な技術や手法が存在します。能動的サイバー防御は、決して万能な対策ではありません。しかし、高度化・巧妙化するサイバー攻撃から重要な情報資産を守るためには、もはや従来の受動的な防御策と能動的な防御策を組み合わせた多層的なセキュリティ対策が不可欠と言えるでしょう。
ネットワーク

ネットワークを守る!ノード数の視点から考えるセキュリティ対策

私たちが日々当たり前のように使っているインターネットや会社のネットワーク。実は、その裏側では「ノード」と呼ばれる重要なものが活躍しています。 では、ノードとは一体何なのでしょうか?簡単に言うと、ノードとはネットワーク内の接続ポイントのことを指します。 例えば、あなたが今見ているこのウェブサイトを表示しているパソコンやスマートフォンもノードの一つです。また、情報を発信しているサーバーや、情報を中継するルーターやスイッチなども、全てノードとしてネットワークを構成しています。 これらのノードは、それぞれが役割を持っており、互いに情報をやり取りすることで、巨大なネットワークを築き上げています。 例えば、あなたがウェブサイトを見ようとすると、まずお使いのパソコンがそのウェブサイトのサーバーに対して情報の送信を要求します。その要求は、ネットワーク上にある複数のノードを経由してサーバーへと届けられます。そして、サーバーは要求された情報を再びノードを経由してパソコンに送り返します。このようにして、私たちはウェブサイトを見ることができるのです。 つまり、ノードはネットワークを支える、まさに「要」と言える重要な存在なのです。
サイバー犯罪

進化する脅威:ノーウェアランサムの恐怖

- 身代金要求型ウイルス進化 かつて、身代金要求型ウイルスといえば、感染したコンピュータ内のファイルを勝手に暗号化し、その暗号を解除するのと引き換えに金銭を要求する、というのがよくある手口でした。しかし、時代の流れと共に攻撃の手口も巧妙化し、従来型の暗号化に加えて、盗み出したデータをインターネット上に公開すると脅迫する「二重恐喝」といった手法も見られるようになりました。 そして今、新たな脅威として「ノーウェアランサム」と呼ばれるものが登場しています。これは、ファイルを暗号化するのではなく、企業の重要なシステムに侵入し、業務を完全に停止させるというものです。業務が停止することで、企業は大きな損害を被ることになり、その復旧と引き換えに多額の身代金を要求されます。 このように、身代金要求型ウイルスは、常に進化を続けており、その手口はますます悪質化しています。企業はもとより、個人においても、セキュリティ対策を強化し、常に最新の情報を入手しておくことが重要です。