見えない脅威:ルートキットから身を守る
- 見えにくい脅威、ルートキットとは
皆さんは「ルートキット」という言葉を耳にしたことがありますか? インターネット上には、私たちの情報を狙う様々な脅威が潜んでいます。その中でも、ルートキットは特に発見が難しい危険な存在です。
ルートキットは、例えるならば、泥棒が家に侵入する際に、痕跡を消しながら、さらに見つからないように鍵をこっそり付け替えるようなものです。 通常のウイルス対策ソフトは、侵入者を検知して排除しようとしますが、ルートキットは、そもそも侵入した形跡自体を隠してしまうため、発見が非常に困難です。
ルートキットは、パソコンの奥深くに潜り込み、システムの重要な部分に影響を与えることで、パソコンを自分の支配下に置いてしまいます。そして、パソコンに保存されている個人情報やパスワードなどを盗み見たり、外部から遠隔操作をしたりすることが可能になります。 また、他のウイルスをインストールするための足掛かりとして悪用されるケースも少なくありません。
このように、ルートキットは、気づかぬうちに深刻な被害をもたらす可能性を秘めているのです。