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ネットワーク

リモートデスクトップの落とし穴:安全に使うための心得

- リモートデスクトップとはリモートデスクトップとは、インターネットなどのネットワークを介して、離れた場所にあるコンピュータを自分のパソコンの前にあるかのように操作できる技術のことです。例えば、自宅のパソコンから会社のパソコンにアクセスして、まるで会社にいるように仕事をすることができます。また、外出先から自宅のパソコンにアクセスして、必要なファイルを取り出すことも可能です。この技術を使うことで、場所に縛られずにパソコンの操作が可能になります。そのため、在宅勤務や出張時など、様々な場面で役立ちます。最近では、多くの企業がリモートワークを導入しており、リモートデスクトップはその中心的な役割を担っています。Windowsには、「リモートデスクトップ接続」という機能が標準搭載されています。これは、リモートデスクトップ技術を利用した代表的な機能の一つです。この機能を使うことで、特別なソフトウェアをインストールすることなく、簡単にリモートデスクトップ接続を行うことができます。ただし、リモートデスクトップを利用する際には、セキュリティ対策をしっかり行うことが重要です。第三者に不正アクセスされるリスクを避けるため、パスワードの強化や接続元の制限など、適切な設定を行うようにしましょう。
ネットワーク

リモートデスクトップの脆弱性と対策

- リモートデスクトッププロトコルとは リモートデスクトッププロトコル(RDP)は、マイクロソフト社が開発した技術で、離れた場所にあるパソコンの画面を、ネットワークを通じて自分のパソコンに表示し、操作できるようにするものです。 例えば、会社のパソコンの前にいなくても、自宅から会社のパソコンを操作して仕事ができるなど、場所にとらわれずに作業ができる便利な仕組みです。 しかし、この利便性の裏側には、セキュリティ上のリスクも潜んでいます。 RDPは、正しく設定されていない場合、悪意のある第三者に不正アクセスされる可能性があります。 不正アクセスを許してしまうと、パソコンの画面を覗き見られたり、ファイルを盗まれたり、さらに悪質な場合には、パソコンを乗っ取られてしまう可能性もあります。 そのため、RDPを利用する場合は、セキュリティ対策を万全にすることが非常に重要です。 具体的には、パスワードを複雑なものに設定したり、ファイアウォールで接続元を制限したりするなどの対策が必要です。 このように、RDPは便利である一方、セキュリティリスクも存在することを理解し、適切な対策を講じる必要があります。
マルウェア

二重恐喝型ランサムウェア「Babuk」:その脅威と対策

- BabukとはBabukは、2021年に初めて確認された比較的歴史の浅いランサムウェアですが、その被害は深刻で、世界中の企業や組織に大きな損害を与えています。Babukの特徴は、従来のランサムウェアのようにファイルを暗号化して身代金を要求するだけでなく、盗み出したデータをインターネット上で公開すると脅迫する、「二重恐喝」の手法を用いる点にあります。これは、仮に身代金の支払いを拒否した場合でも、機密情報漏洩による経済的な損失や評判の失墜といったリスクにさらされることを意味し、被害組織への圧力をさらに強めることを目的としています。Babukの攻撃は、企業の規模を問わず、様々な業界に及んでいます。標的となる組織は、医療機関、製造業、金融機関、政府機関など多岐にわたり、攻撃者は金銭的な利益を最大化するために、価値の高い情報を保有していると見られる組織を狙っていると考えられます。Babukによる被害を防ぐためには、セキュリティ対策ソフトの導入や定期的なソフトウェアの更新など、基本的な対策を徹底することが重要です。また、万が一感染してしまった場合でも被害を最小限に抑えるために、重要なデータのバックアップを定期的に取得しておくなどの対策も有効です。
サイバー犯罪

容易になるサイバー犯罪への加担:AaaSの脅威

近年「サービスとしてのアクセス」を意味するAaaSという言葉が使われるようになっています。これは、本来は許可されていないシステムへのアクセスを、あたかもサービスのように販売する犯罪行為を指します。従来の不正アクセスは、攻撃者が高度な技術や多くの時間と労力をかけて行う必要がありました。しかし、AaaSの登場によって状況は一変しました。 これまでのような高いスキルを持たない攻撃者でも、金銭さえ支払えば簡単に他人のシステムに侵入できるようになったのです。必要なツールやノウハウは、AaaSを提供する犯罪者グループがすべて用意してくれるため、技術的なハードルは極めて低くなっています。まるでインターネットで買い物をするように、クリック一つで不正アクセスが可能という手軽さが、サイバー犯罪の増加に拍車をかけていると言えるでしょう。AaaSは、従来のサイバーセキュリティ対策では対応が難しいという点も深刻です。従来の対策は、攻撃者が直接手を下すことを前提としていましたが、AaaSでは攻撃の実行を第三者に委託するため、従来型の防御壁を容易にすり抜けてしまう可能性があります。