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サイバー犯罪

蔓延するパスワード攻撃!その名はリバースブルートフォース

インターネットが生活に欠かせないものとなった現代において、パスワードを使った本人確認は、個人情報の保護に重要な役割を担っています。しかし、便利な反面、パスワードを狙った犯罪も増加しており、その手口は巧妙化しています。 従来の手口では、パスワードとして考えられる文字列を片っ端から試す方法が主流でした。しかし、近年では「リバース・ブルートフォース攻撃」と呼ばれる、より巧妙な方法を使った犯罪が増加し、大きな問題となっています。 リバース・ブルートフォース攻撃では、不正にアクセスしたいサービスやシステムに登録されているアカウントとパスワードの組み合わせを入手し、その組み合わせを使って、他のサービスやシステムへの不正アクセスを試みます。多くの場合、人は複数のサービスで同じパスワードを使い回す傾向があるため、この攻撃は高い確率で成功してしまいます。 例えば、オンラインショッピングサイトから流出したアカウント情報を使って、全く別の銀行のオンラインバンキングに不正アクセスを試みる、といった具合です。 この攻撃から身を守るためには、異なるサービスで同じパスワードを使い回さないことが何よりも重要です。また、パスワードは定期的に変更する、複雑なパスワードを設定する、といった対策も有効です。
ネットワーク

知っていますか? リバースSSHトンネルの危険性

- リバースSSHトンネルとはリバースSSHトンネルとは、普段外部からのアクセスを遮断している自宅や社内などのプライベートネットワーク内の機器に対して、外部から安全に接続するための技術です。通常、セキュリティ対策のため、プライベートネットワーク内の機器はインターネットから直接アクセスできないようになっています。しかし、外出先から自宅のパソコンを操作したい場合や、社外から社内のサーバーにアクセスしたい場合など、外部からプライベートネットワーク内の機器に接続したいケースがあります。このような場合に役立つのがリバースSSHトンネルです。 リバースSSHトンネルは、プライベートネットワーク内の機器から、外部にある信頼できるサーバーに対してSSH接続を確立することで構築されます。イメージとしては、プライベートネットワーク内の機器が、外部のサーバーに向かって穴を掘るようなものです。そして、この穴、つまりSSHトンネルを通じて、外部からプライベートネットワーク内の機器へアクセスすることが可能になります。例えるなら、自宅にあるパソコンを操作したい場合、自宅のパソコンから外部のレンタルサーバーに対してSSHトンネルを構築します。すると、あたかも自宅のパソコンが外部に公開されているかのように、インターネット経由で自宅のパソコンにアクセスできるようになります。リバースSSHトンネルは、暗号化された通信路を提供するため、安全にプライベートネットワーク内の機器にアクセスすることができます。しかし、設定が複雑なため、利用する際は十分な知識と注意が必要です。
不正アクセス

急増するリスト攻撃からアカウントを守る!

- 巧妙化する不正アクセス インターネットが広く普及し、誰もが様々なオンラインサービスを利用するようになった現代において、不正アクセスはますます深刻な問題となっています。中でも、「リスト攻撃」と呼ばれる巧妙な手口は、大きな脅威となっています。 従来の不正アクセスでは、パスワードを適当に推測してログインを試みる「総当たり攻撃」が多く見られました。しかし、この方法は効率が悪く、成功率も低いものでした。 一方、リスト攻撃は、過去に発生したデータ漏洩などで流出した大量のIDとパスワードの組み合わせリストを用いる点が特徴です。このリストには、有効なIDとパスワードの組み合わせが含まれている可能性が高く、攻撃者はそれを利用して効率的に不正アクセスを試みます。つまり、リスト攻撃は、まるで合鍵を大量に持っているかのように、次々とログインを試みることができるのです。 そのため、私たち一人ひとりがセキュリティ意識を高め、パスワードの使い回しを避けたり、複雑なパスワードを設定したりするなど、自衛策を講じることが重要です。
認証

進化するセキュリティ:リスクベース認証でアカウントを守り抜く

現代社会において、インターネットは電気やガスと同じように、無くてはならないものとなっています。家の中でも外出先でも、インターネットを通じて様々な情報にアクセスしたり、買い物や手続きなどを簡単に行うことができるようになりました。 しかし、便利な生活の裏側では、個人情報や企業の機密情報などを狙った犯罪が増加しています。悪意のある第三者によって情報が盗まれたり、改ざんされたりすることで、金銭的な被害だけでなく、個人の名誉や信頼が傷つけられる可能性も考えられます。 こうした脅威から身を守るためには、私たち一人ひとりがセキュリティの重要性を認識し、適切な対策を講じる必要があります。 例えば、パスワードを使い回さずに複雑なものにする、信頼できるセキュリティ対策ソフトを導入する、個人情報を不用意に公開しないなど、できることから始めていくことが重要です。 セキュリティ対策は、決して難しいものではありません。ほんの少しの心がけと工夫で、安全なデジタルライフを送ることができます。自分自身を守るだけでなく、家族や周りの人たちを守るためにも、セキュリティについて改めて考えてみましょう。
マルウェア

知らずに危険?!リスクウェアにご用心

- リスクウェアとは? リスクウェアとは、その名前が示す通り、使う際に危険を伴う可能性のあるソフトのことです。一見すると便利な機能を持っているように見えますが、使い方によってはシステムに悪い影響を与えてしまう可能性も持っています。 具体的には、皆さんが普段使っているパソコンやスマートフォンに保管されている個人情報や、インターネットバンキングにログインする際に必要な情報などを危険にさらしてしまう可能性があります。 リスクウェアには、意図せずインストールしてしまうものから、便利さの裏に危険性を隠し持っているものまで、様々な種類が存在します。例えば、 * インストールした覚えのない広告が表示されるソフト * パソコンの動作を遅くするソフト * 個人情報を勝手に収集するソフト などが挙げられます。 これらのソフトは、気づかないうちにインストールされている場合もあるため、注意が必要です。知らないうちにインストールされないようにするためには、信頼できる提供元からソフトをダウンロードすることや、利用規約をよく読むことが大切です。また、セキュリティソフトを導入して、パソコンをリスクウェアから守ることも重要です。
サイバー犯罪

身代金要求サイト:リークサイトの実態と対策

- リークサイトとはリークサイトとは、インターネットの闇に潜む違法なサイトのことで、サイバー犯罪者が盗み出した情報を公開するために使用します。特に、二重恐喝型ランサムウェアという巧妙な攻撃と組み合わせて使われることが多く、企業や組織にとって大きな脅威となっています。二重恐喝型ランサムウェアは、まず企業のシステムに侵入し、重要なデータを暗号化してアクセスできないようにします。そして、データの復号と引き換えに身代金を要求します。しかし、それだけではありません。攻撃者は、データを暗号化する前に、こっそりと自身のサーバーにコピーしているのです。そして、身代金を支払わなければ、盗んだデータをリークサイトで公開すると脅迫してきます。リークサイトに掲載される情報は、顧客情報、財務記録、企業秘密など、企業にとって非常に価値のある機密情報ばかりです。もしこれらの情報が公開されれば、企業は顧客からの信頼を失い、多額の損害賠償を請求される可能性もあります。また、企業の信用は失墜し、事業の継続すら危ぶまれる事態になりかねません。リークサイトの存在は、サイバー犯罪の巧妙化と悪質化を如実に表しています。企業は、ランサムウェアへの対策はもちろんのこと、情報漏洩対策も強化する必要があります。