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モバイル

スマホのサイドローディング:利便性とリスク

- サイドローディングとはスマートフォンやタブレット端末は、私達の生活に欠かせないものとなりました。これらの端末には、便利なアプリを公式のアプリストアから入手して利用しています。しかし、公式アプリストア以外からアプリをインストールする方法が存在し、これを「サイドローディング」と呼びます。サイドローディングでは、ウェブサイトからアプリのインストールファイルを直接ダウンロードしたり、パソコンから端末にファイルを転送してインストールします。公式アプリストアを経由しないため、提供元が明確でないアプリや、悪意のあるアプリをインストールしてしまうリスクがあります。では、なぜサイドローディングが注目されているのでしょうか?それは、公式アプリストアでは提供されていないアプリを利用できる可能性があるからです。例えば、新しい技術を使ったゲームアプリや、特定の地域の人向けに開発されたアプリなど、公式アプリストアでは審査が通らず、公開されていないアプリも存在します。しかし、サイドローディングには注意が必要です。信頼できる提供元から提供されているアプリかどうか、事前にしっかりと確認することが重要です。悪意のあるアプリをインストールしてしまうと、個人情報が盗まれたり、端末が正常に動作しなくなる可能性があります。サイドローディングは、便利な反面、リスクも伴うことを理解しておく必要があります。公式アプリストア以外の場所からアプリをインストールする場合は、提供元やアプリの安全性について十分に確認しましょう。
サイバー犯罪

目に見えない脅威:サイドチャネル攻撃から身を守る

私たちの暮らしは、インターネットを通じて買い物や銀行取引などを気軽に行える便利な時代になりました。クレジットカード番号や住所などの大切な個人情報は、暗号化によって守られています。暗号化とは、データを解読できない形に変換することで、まるで複雑なパズルのようにして、許可なく覗き見されるのを防ぐ技術です。しかし、どんなに頑丈なパズルにも、思わぬ落とし穴があるように、暗号化も完璧ではありません。「サイドチャネル攻撃」と呼ばれる、巧妙な侵入方法が存在するからです。 サイドチャネル攻撃は、パズルそのものを解くのではなく、パズルを解いている人の様子をこっそり観察することに例えられます。暗号化されたデータを直接解読するのではなく、暗号化が行われている最中に発生する、ごくわずかな情報を盗み見て、暗号を破ろうとします。これは、金庫破りが金庫の鍵を直接こじ開けるのではなく、ダイヤルを回す音や金庫の微妙な振動から番号を推測するようなものです。暗号化処理中の処理時間や消費電力、発生する電磁波や音など、普段は気に留めないような情報が、攻撃者にとっては重要なヒントになるのです。
その他

Webサイトのセキュリティ対策

インターネットで情報を発信する際に、「サイト」や「ホームページ」といった言葉をよく耳にするでしょう。どちらも情報を表示する場所を指す言葉ですが、この二つには明確な違いがあります。 サイトは、本来は土地や場所を意味する言葉ですが、インターネットの世界では複数のウェブページを集めた情報発信の拠点を指します。例えば、企業が事業内容や商品・サービスを宣伝するために開設するサイトや、個人が自身の趣味や活動について発信するサイトなどが挙げられます。サイトは複数のページで構成されるため、情報量が多く、様々な切り口から情報を発信できる点が特徴です。サイト全体で、伝えたい内容を網羅的に表現できると言えるでしょう。 一方、ホームページは、サイトのトップページ、つまりサイトにアクセスした際に最初に表示されるページのことを指します。ホームページは、いわばサイトの顔であり、サイト全体の案内役を担います。サイトの概要や各ページへのリンク、最新情報などが掲載されることが多く、ユーザーが求める情報にスムーズにアクセスできるように工夫されています。ホームページのデザインや使いやすさは、ユーザーがサイトに滞在する時間や回数を左右する重要な要素と言えるでしょう。ホームページは、サイトの第一印象を決定づける重要な役割を担っているのです。 つまり、サイトは複数のページで構成される大きな概念であり、ホームページはその中の一部であると言えます。サイトとホームページの違いを正しく理解することで、インターネット上での情報発信をより効果的に行うことができるでしょう。
コンプライアンス

企業の信頼を守る~サーベンス・オクスリー法とは?~

1990年代後半、インターネットの普及とともに世界経済は急成長を遂げ、多くの企業が成功を収めました。しかし、この輝かしい時代には裏の顔がありました。 一部の企業が、利益を追求するあまり、不正な会計操作や粉飾決算といった不正行為に手を染めていたのです。 その結果、企業の業績は実際よりもはるかに良く見せかけられ、多くの投資家が騙されて巨額の損失を被りました。この一連の事件は、企業の信頼を大きく失墜させ、社会全体に大きな衝撃を与えました。 このような事態を重く見て、アメリカでは企業の不正行為を防止するための法律が制定されました。それが「サーベンス・オクスリー法」、通称SOX法です。 SOX法は、企業の財務報告の正確性を高め、不正行為を未전に防ぐことを目的としています。具体的には、企業の内部統制の強化、経営者の責任の明確化、監査制度の厳格化など、多岐にわたる改革が盛り込まれています。 SOX法の制定は、企業に健全なコーポレートガバナンスの確立を促し、企業不正の抑止に一定の効果を上げています。世界各国でも、SOX法を参考に、同様の法律や制度が導入されており、企業の透明性と信頼性の向上に貢献しています。
サイバー犯罪

見落とされがちな危険! サーフェスウェブと情報漏洩リスク

私たちが日々情報収集や買い物をしたり、友人と交流したりするために利用するインターネット。実は、私たちが普段目にしているのは、インターネットの世界のほんの一部に過ぎないことをご存知でしょうか? インターネットは、例えるならば海に浮かぶ巨大な氷山のようなものです。私たちが普段利用するGoogleやYahoo! JAPANなどの検索エンジンで見つけられるウェブサイトは、氷山の海面から出ている部分、つまり「サーフェスウェブ」と呼ばれる領域です。 サーフェスウェブは、誰でもアクセスできる公開されたインターネットの世界です。しかし、氷山のほとんどは海面下に隠れているように、インターネットの大部分はサーフェスウェブの下に広がる「ディープウェブ」と呼ばれる領域に存在します。ディープウェブには、パスワードで保護されたウェブサイトや、会員制のフォーラム、企業のイントラネットなど、特別なアクセス権が必要な情報が含まれています。 さらに、ディープウェブの一角には、「ダークウェブ」と呼ばれる、違法な情報や商品の売買など、犯罪に利用されることもある領域も存在します。 このように、私たちが普段何気なく利用しているインターネットは、実は巨大な世界の一部に過ぎません。インターネットの全体像を理解することで、より安全に、そして有益に情報技術を活用していくことができると言えるでしょう。
セキュリティ強化

信頼の証!サーバー証明書で安全なネット利用

今日では、買い物や銀行の手続きなど、多くのことをインターネットを通じて行うようになりました。膨大な情報が飛び交うインターネットの世界で、安心してこれらの活動を行うためには、情報の信頼性を確保することが何よりも重要になります。 例えば、オンラインショッピングの際にクレジットカード情報を入力したり、ネットバンキングで送金手続きを行う場面を想像してみてください。もし、その情報がやり取りされるウェブサイトが信頼できないものであった場合、個人情報が盗み見られ、悪用されてしまうかもしれません。 このような事態を防ぎ、インターネット上の信頼を支えているのが「サーバー証明書」です。サーバー証明書は、ウェブサイトの運営者が信頼できることを証明する、いわばインターネット上の「身分証明書」のようなものです。 サーバー証明書は、ウェブサイトとユーザーの間でやり取りされる情報を暗号化することで、第三者による盗聴や改ざんを防ぎます。私たちが安心してオンラインサービスを利用できるのも、このサーバー証明書が、陰ながら通信の安全を守ってくれているおかげなのです。
脆弱性

いまさら聞けない?サーバーサイドリクエストフォージェリ攻撃の脅威

- サーバーサイドリクエストフォージェリとは -# サーバーサイドリクエストフォージェリとは インターネット上で様々なサービスを提供するWebアプリケーションは、利用者の要求に応じて内部のサーバーで処理を実行し、その結果を返します。 サーバーサイドリクエストフォージェリ(SSRF)は、この仕組みを悪用した攻撃手法です。 例えば、Webアプリケーション上で画像を表示する機能を例に考えてみましょう。 この機能は、利用者から指定された場所にある画像データを取得し、Webページ上に表示します。 悪意のある攻撃者は、画像データの場所を偽装することで、Webアプリケーションのサーバーに、本来アクセスすべきでない内部ネットワーク上の機器にアクセスさせることが可能になります。 これは、あたかも会社の郵便室に、外部から偽の指示書を送りつけ、本来開示すべきでない社内機密文書を外部に持ち出させるようなものです。 SSRFの脅威は、機密情報の漏洩に留まりません。 攻撃者は、内部ネットワーク上の機器を不正に操作し、システム全体を乗っ取ってしまう可能性もあります。 Webアプリケーションの開発者は、SSRFの脅威を深く理解し、適切な対策を講じる必要があります。
脆弱性

Webサイトの盲点:サーバーサイドテンプレートインジェクションの脅威

- 動的なWebサイトにおける影の主役 今日のWebサイトは、まるで生きているかのように、私たちユーザーに合わせて姿を変えます。例えば、ニュースサイトを開けば最新の出来事が目に入りますし、お気に入りのECサイトでは、以前見ていた商品に関連したおすすめが表示されたりします。このような、見る人や状況に応じて変化するWebサイトは、「動的なWebサイト」と呼ばれ、現代のインターネットでは当たり前の存在となっています。 では、このような動的なWebサイトはどのようにして実現されているのでしょうか?その裏側で活躍しているのが、「テンプレートエンジン」と呼ばれる技術です。 テンプレートエンジンは、例えるなら、クッキーを作るための型のようなものです。あらかじめクッキーの型を用意しておき、そこに生地を流し込んで焼くことで、同じ形のクッキーをたくさん作ることができます。 Webサイトの場合、この「クッキーの型」に当たるのが「テンプレート」です。テンプレートには、Webページの骨組みとなるHTMLが記述されています。そして、「生地」に当たるのが、データベースから取得した最新のニュース記事や、ユーザーの閲覧履歴に基づいたおすすめ商品などの情報です。 テンプレートエンジンは、この「テンプレート」と「情報」を組み合わせることで、ユーザー一人ひとりに最適化されたページを、まるでクッキーを量産するように、次々と生成していくのです。 このように、テンプレートエンジンは、私たちが意識することなく、Webサイトの裏側で黙々と働き続ける、まさに「影の主役」と言えるでしょう。
ネットワーク

現代社会を支える縁の下の力持ち: サーバ

- サーバとはインターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータの中で、他のコンピュータに対して様々なサービスを提供する役割を担うものを、サーバと呼びます。私たちが普段何気なく見ているウェブサイトや、利用しているアプリケーションも、裏側ではサーバが稼働し、情報を処理したり、配信したりしています。例えば、あなたがウェブサイトを閲覧する際、あなたが使っているコンピュータは「クライアント」と呼ばれ、ウェブサイトのデータを持っているサーバにアクセスします。すると、サーバは要求されたウェブサイトのデータを送信し、あなたのコンピュータ上に表示されます。このように、サーバはクライアントからの要求に応じて、情報を提供したり、処理を行ったりすることで、様々なサービスを支えています。サーバは、インターネット上の様々な場所に設置されており、規模も大小様々です。ウェブサイトを運営するために個人でサーバを所有している場合もあれば、大企業が膨大なデータを扱うために巨大なデータセンターに多数のサーバを設置している場合もあります。サーバは、インターネットという広大な海の底で、私たちを支える縁の下の力持ちと言えるでしょう。