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不正アクセス

油断大敵!肩越しから覗かれる情報セキュリティリスク

- ショルダーハックとは 「ショルダーハック」とは、あなたのすぐそばにいる人物が、あなたのパソコンやスマートフォンを覗き見て、パスワードやクレジットカード番号などの重要な情報を盗み取る行為です。 まるで肩越しに情報を盗み見ているようなことから、「ショルダーハック」と呼ばれています。 カフェや電車の中、エレベーターなど、公共の場は特にショルダーハックの危険性が高いです。 あなたの周りにいる人が、あなたと同じ画面を見ていることに気づかない場合もあるかもしれません。 しかし、その一瞬の隙をついて、悪意を持った人物はあなたの大切な情報を盗み取ってしまう可能性があるのです。 ショルダーハックは、特別な技術や道具を必要としないため、誰でも被害者、加害者になり得る身近な脅威と言えるでしょう。
サイバー犯罪

油断大敵!〜あなたの情報、覗き見されていませんか?〜

- 公共の場での危険 カフェや空港、ホテルのロビーなど、多くの人が利用する公共の場は、誰でも気軽に利用できる反面、危険も隣り合わせです。無料のWi-Fiや充電スポットは便利ですが、その裏であなたの大切な情報が狙われているかもしれません。 公共の場で特に注意が必要なのが「ショルダーサーフィン」です。これは、あなたのすぐ後ろや少し離れた場所から、スマホやパソコンの画面を覗き見する行為です。パスワードを入力している時や、ネットショッピングでクレジットカード情報を入力している時などが、格好の標的になります。 あなたの何気ない行動が、悪意のある人物にとっては、個人情報や機密情報を入手する絶好の機会になり得るのです。公共の場では、周囲に不審な人物がいないか、常に気を配ることが大切です。 パスワードの入力時や、個人情報を取り扱う際には、画面に覗き込まれても大丈夫なように、手で画面を覆うなど、物理的に情報を見られないようにする工夫を心がけましょう。また、公共のWi-Fiを利用する際は、通信内容が暗号化されているかを確認し、信頼できるセキュリティ対策ソフトを導入するなど、自衛策を講じることが重要です。
データ保護

身代金要求攻撃からデータを守る!知っておくべきシャドウコピーの重要性

- ランサムウェアの脅威近年、企業や組織にとって、ランサムウェアによる攻撃が深刻な問題となっています。ランサムウェアとは、感染したコンピュータ内のファイルを暗号化し、その解除と引き換えに金銭を要求する悪意のあるプログラムです。重要なデータが暗号化され、使用できなくなることで、業務が停止し、甚大な経済的損失が発生する可能性があります。ランサムウェアは、メールの添付ファイルや悪意のあるウェブサイトへのアクセスなど、さまざまな経路でコンピュータに侵入します。特に、フィッシングメールは、受信者を騙して悪意のある添付ファイルを開かせる手口として多用されています。そのため、不審なメールの添付ファイルは安易に開かない、身に覚えのないメールは送信者に確認するなど、注意が必要です。ランサムウェアの被害を最小限に抑えるためには、事前の対策が重要です。重要なデータは定期的にバックアップを取り、万が一感染した場合でも復旧できるようにしておく必要があります。また、オペレーティングシステムやソフトウェアは常に最新の状態に保ち、セキュリティの脆弱性を解消することが大切です。さらに、従業員に対して、ランサムウェアを含むセキュリティ脅威に関する教育を定期的に実施することも重要です。ランサムウェアの手口や対策を理解することで、従業員一人ひとりがセキュリティ意識を高め、被害を未然に防ぐことができます。ランサムウェアの脅威から組織を守るためには、これらの対策を総合的に実施していく必要があります。
脆弱性

見えない脅威:シャドウAPIとセキュリティリスク

- つながる世界とAPIの重要性 現代社会は、インターネットによって様々なモノやサービスがつながる時代です。スマートフォンやパソコンから、いつでもどこでも情報にアクセスしたり、買い物を楽しんだり、遠くの人とコミュニケーションを取ったりすることが当たり前になっています。 このような便利な世界を支えているのが、ソフトウェアやアプリケーションの存在です。しかし、これらのアプリケーションは、単独ではその真価を発揮できません。異なるアプリケーション同士が互いに連携し、データをやり取りすることで、より便利で豊かな機能を提供することが可能になります。 では、アプリケーション同士はどのようにして連携しているのでしょうか?その重要な役割を担っているのがAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)です。APIは、異なるシステムが互いに情報を交換するための共通言語と言えるでしょう。 例えば、スマートフォンで地図アプリを開き、近くのレストランを探したいとします。この時、アプリは独自に飲食店情報を保有しているわけではありません。代わりに、飲食店情報提供サービスが提供するAPIを利用して情報を取得し、ユーザーに分かりやすく表示しています。 このように、APIは現代社会において、様々なサービスを円滑に連携させるための重要な役割を担っています。私たちの知らないところで、APIは様々な場面で活躍し、より便利で豊かなデジタル社会の実現に貢献しているのです。
セキュリティ強化

知らないと危険!シャドーITのリスク

- シャドーITとは会社が正式に認めていない情報機器やソフトを、社員が業務効率化などの目的で、こっそりと個人や部署単位で使い始めることを「シャドーIT」と呼びます。許可なく導入・利用されているため、一見、問題がありそうだと感じるかもしれません。しかし、必ずしも悪意があるものばかりではありません。例えば、業務をスムーズに進めるために、社員が個人的に使いやすいアプリを見つけて、自分の判断で使い始めるケースなどが挙げられます。一見、便利なように思えるシャドーITですが、企業にとっては大きなリスクが潜んでいます。それは、セキュリティ対策の抜け穴となる可能性があるということです。会社が把握していない機器やソフトが使用されることで、会社のセキュリティ対策が行き届かず、ウイルス感染や情報漏えいの危険性が高まります。例えば、無料のファイル共有サービスを業務に使用した場合、情報漏えいのリスクが懸念されます。また、個人で購入したUSBメモリを業務用パソコンに接続すると、ウイルス感染のリスクがあります。シャドーITを減らすためには、社員一人ひとりがセキュリティの重要性を認識し、会社のルールに従って行動することが大切です。会社側も、社員が使いやすい環境を整えたり、定期的にセキュリティに関する研修を実施したりするなど、シャドーITを発生させないための対策が必要です。
その他

セキュリティとシフト演算:知っておきたい関係性

- シフト演算とはシフト演算は、コンピュータが内部で情報を扱う際の基礎的な操作の一つです。コンピュータは、すべての情報を「0」と「1」の数字の並びで表しています。この数字の並びを「ビット列」と呼びますが、シフト演算はこのビット列を、指定した桁数だけ左か右へずらす操作を指します。イメージとしては、電卓の表示画面を考えてみましょう。電卓に表示された数字を、一桁ずつ左にずらす操作を想像してみてください。シフト演算は、これと似たような操作を、コンピュータ内部のビット列に対して行うものです。一見単純な操作に思えるシフト演算ですが、コンピュータ内部では効率的に計算を行うための重要な役割を担っています。例えば、数値を2倍にしたい場合は、全ての桁を計算し直すよりも、ビット列を左に一桁ずらす方が、コンピュータにとってははるかに効率的です。具体的には、左に1ビットシフトすると、元の数値を2倍にする効果があり、逆に右に1ビットシフトすると、元の数値を2で割る操作に相当します。このように、シフト演算は、コンピュータが情報を高速に処理する上で欠かせない技術の一つと言えるでしょう。
セキュリティ強化

サイバー攻撃を早期防御!シフトレフトのススメ

- シフトレフトとは -# シフトレフトとは 「シフトレフト」とは、本来、ソフトウェア開発の現場で使われていた言葉です。ソフトウェア開発では、開発の最終段階になってからバグが見つかると、大幅な修正が必要となり、多くの時間と労力がかかってしまうことが問題でした。そこで、開発の初期段階から積極的にテストを実施することで、手戻りを減らし、効率的に開発を進めようという考え方が生まれました。これが「シフトレフト」です。 この「シフトレフト」の考え方をサイバーセキュリティの分野にも適用したのが「サイバー・シフトレフト」です。従来のセキュリティ対策は、堅牢な防御壁を築くことで、外部からの侵入を阻止することに重点が置かれていました。しかし、近年のサイバー攻撃は巧妙化しており、どんなに強固な防御をしても、完全に防ぐことは困難になっています。 そこで、「サイバー・シフトレフト」では、攻撃を完全に防ぐことよりも、攻撃の兆候をいち早く察知し、攻撃の準備段階や初期段階で食い止めることを重視します。具体的には、セキュリティ対策をシステム開発の初期段階から組み込んだり、運用段階においても継続的に脆弱性を診断したりするなど、先回りして対策を行うことで、被害の発生や拡大を防ぎます。
セキュリティ強化

セキュリティ対策におけるシナリオの重要性

- シナリオとは「シナリオ」とは、本来、演劇や映画の台本を指す言葉です。しかし、近年では様々な場面で、これから起こりうる事柄を予測し、その流れを記述したものとして用いられています。情報セキュリティの分野においても、この「シナリオ」は重要な役割を担っています。セキュリティ対策を講じる際に、「どんな悪意を持った人が」「どのような方法で」「どんな情報を入手しようとするのか」といった具体的な攻撃の流れを想定することが重要となります。こうした、攻撃者がどのような手順で、どのような目的で攻撃を仕掛けてくるのかを具体的に想定したものを「攻撃シナリオ」と呼びます。攻撃シナリオを想定することで、自社のシステムの弱点や、情報漏洩のリスクを事前に把握することが可能となります。例えば、顧客情報の管理が甘いシステムの場合、攻撃者はその情報を盗み出すために、偽のウェブサイトに誘導するフィッシング詐欺を仕掛けてくるかもしれません。このように、事前に具体的な攻撃シナリオを想定しておくことで、適切な対策を講じ、攻撃による被害を最小限に抑えることが可能となります。セキュリティ対策は、想定される脅威に対して、先回りして対策を準備しておくことが重要です。
セキュリティ強化

システムコール:OSとアプリケーションの橋渡し

- システムコールとは 私たちが普段パソコンやスマートフォンで使うソフトウェアは、画面に文字を表示したり、インターネットに接続したりと、様々なことができます。しかし、これらの動作を実現するためには、ソフトウェア単独では限界があります。そこで登場するのが「システムコール」です。 システムコールとは、ソフトウェアがオペレーティングシステム(OS)に対して、特定の機能を使いたいときに送る、いわば「お願い」のようなものです。OSはコンピュータ全体の管理者のような存在で、ファイルの保存やネットワーク接続など、重要な役割を担っています。 もし、ソフトウェアがOSの許可なく、これらの機能を直接操作できるとしたらどうなるでしょうか?これは、家の鍵をかけずに誰でも出入りできるようにしてしまうのと同じくらい危険な状態です。悪意のあるソフトウェアが、重要なデータに勝手にアクセスしたり、コンピュータを乗っ取ったりしてしまうかもしれません。 そこで、OSはシステムコールという安全な窓口を設け、ソフトウェアが必要な機能だけを利用できるように制限しています。ソフトウェアはシステムコールを通してOSにお願いすることで、安全にファイルの読み書きやネットワーク接続などの機能を利用できるのです。
その他

知らずに危険にさらされているかも?システムのセキュリティ強化のススメ

- システムとは「システム」とは、いくつかの要素が組み合わさり、目的を達成するためにお互いに影響し合いながら働く構造のことです。私たちの身の回りには、様々なシステムが存在しています。例えば、鉄道を例に考えてみましょう。鉄道は、駅、線路、車両といった要素が組み合わさり、人や物を安全かつ効率的に運ぶという目的を達成しています。駅は人々が乗り降りする場所、線路は車両が走るための道筋、車両は人や物を運ぶための箱です。これらの要素はそれぞれ独立しているのではなく、互いに連携し合って初めて鉄道としての機能を果たします。時刻表通りに列車を運行するために、運行管理システムも重要な役割を担っています。企業もまた、システムとして捉えることができます。企業は、組織構造、業務プロセス、情報システムといった要素から成り立ち、商品やサービスを提供することで利益を生み出すという目的を達成しています。組織構造は社員それぞれの役割分担を決める枠組みであり、業務プロセスは商品開発から販売までの流れを定めたものです。情報システムはこれらの業務を効率的に行うためのツールとなります。これらの要素が円滑に連携することで、企業は円滑に事業活動を行うことができます。このように、システムは大小様々なものが存在し、私たちの生活や社会活動を支えています。システムを理解することで、複雑な物事を整理し、全体像を把握することができます。また、それぞれの要素がどのように連携し、目的を達成しているのかを分析することで、問題点の発見や改善策の立案にも役立てることができます。
マルウェア

セキュリティ対策の基礎:シグネチャとは?

情報セキュリティの世界で、「シグネチャ」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。これは、悪意のあるプログラムであるマルウェアを特定するための重要な手がかりとなるものです。 マルウェアは、人間でいうところの顔つきや声、癖のように、それぞれ固有の特徴を持っています。例えば、プログラムのファイルサイズ、コードの中身、ハッシュ値といったものが挙げられます。これらの特徴を細かく分析し、データベースに登録することで、未知のマルウェアであっても、過去に発見されたものと特徴が一致すれば、悪意のあるプログラムだと判断することができます。このデータベースに登録された特徴こそが、シグネチャと呼ばれるものです。 わかりやすく例えるなら、人間の指紋のようなものでしょう。指紋が一人一人異なるように、マルウェアもそれぞれ異なるシグネチャを持っています。セキュリティソフトはこのシグネチャを利用して、コンピュータに侵入しようとするマルウェアをいち早く見つけ出し、隔離したり、削除したりすることで、私たちのパソコンを守ってくれているのです。