ネットワークセキュリティの守護者: Snortとは
- 侵入検知・防御システムSnort「Snort(スノート)」は、まるでネットワークの門番のように、怪しい動きをいち早く見つけて知らせてくれるシステムです。場合によっては、その動きを未然に防ぐことも可能です。このシステムは、誰でも自由に使えるように無償で公開されており、開発はSourcefireから始まり、現在はCiscoが引き継いでいます。Snortは、あらかじめ設定されたルールに従ってネットワークを常に監視しています。ルールに合致する怪しい動きを検知すると、その詳細を記録したり、状況によっては通信を遮断して被害を食い止めたりします。この機能により、悪意のある攻撃からシステムを守ることができます。Snortは、侵入検知システム(IDSIntrusion Detection System)と侵入防御システム(IPSIntrusion Prevention System)の両方の機能を備えています。IDSは、不正なアクセスを検知して管理者に報告する役割を担い、IPSは、検知した不正なアクセスをリアルタイムで遮断する役割を担います。Snortは、これらの機能を柔軟に使い分けることで、ネットワークのセキュリティレベルを向上させることができます。Snortは、世界中で多くの企業や組織に利用されており、その信頼性と性能は高く評価されています。無料で利用できるという点も大きな魅力の一つです。