「タ」

サイバー犯罪

短縮URLの危険性

インターネットを利用していると、様々なウェブサイトのアドレス(URL)を目にします。特に、スマートフォンで情報を得ることが多くなった近年では、長いURLを扱うのは面倒な作業です。コピー&ペーストや、小さな画面での入力は容易ではありません。 このような時に便利なのが、「短縮URL」です。これは、長いURLを短い文字列に変換するサービスによって生成されます。元のURLの代わりに短縮URLを使うことで、ウェブサイトへアクセスすることができます。 短縮URLは、文字数を節約したい場合に特に役立ちます。例えば、ソーシャルメディアへの投稿では、文字数制限がある場合が少なくありません。このような場合に、短縮URLを使うことで、限られた文字数の中でより多くの情報を伝えることができます。また、メッセージアプリでURLを送信する際にも、短縮URLの方が読みやすく、共有しやすいため便利です。 しかし、便利な反面、注意すべき点もあります。短縮URLは、悪意のある第三者によって悪用される可能性があるということです。短縮URLをクリックした先に、偽のウェブサイトが表示され、個人情報を入力させて盗み取ろうとする「フィッシング詐欺」などの被害に遭う可能性も考えられます。 そのため、短縮URLをクリックする際には、発信元が信頼できるかどうかを確認することが重要です。URLの見た目に違和感がないか、送信元が信頼できる人物や組織であるかなどを注意深く確認しましょう。少しでも不審な点があれば、安易にクリックしないように心掛けてください。
認証

フィッシングに負けない!多要素認証のススメ

インターネットが生活の基盤となるにつれて、様々なサービスにアクセスするためにパスワードが必要不可欠となっています。しかし、パスワードだけに頼った認証は、実は危険性が潜んでいます。パスワードは、家の鍵と同じように、アクセスを保護するための重要なものです。しかし、鍵と同様に、扱いを間違えると簡単に侵入を許してしまう可能性があります。 パスワードの使い回しは、最も危険な行為の一つです。もしも、あなたが複数のサービスで同じパスワードを使い回しているとしたら、それは、家の鍵を複製して、様々な場所に置いているようなものです。一つのサービスからパスワードが漏洩してしまうと、他のサービスでも不正アクセスされる危険性が非常に高くなります。 また、誕生日や電話番号など、容易に推測できる情報を使ったパスワードも安全とは言えません。悪意のある人物は、個人情報を入手する手段を多く持ち合わせており、簡単なパスワードは容易に解読されてしまいます。パスワードは、複雑で推測困難なものにすることが重要です。ランダムな文字列や記号を含めることで、セキュリティ強度を格段に向上させることができます。 さらに、巧妙なフィッシング詐欺にも注意が必要です。本物そっくりの偽のウェブサイトに誘導し、パスワードを入力させて盗み取ろうとする手口が横行しています。アクセスする際は、ウェブサイトのアドレスをよく確認し、不審な点があればアクセスしないようにしましょう。 パスワード認証の危険性を認識し、適切な対策を講じることで、安全なデジタルライフを実現しましょう。
セキュリティ強化

セキュリティ対策の重要要素:耐タンパ性とは

- 耐タンパ性の基礎知識 「耐タンパ性」とは、不正な改造や解析からハードウェアやソフトウェアを守るための技術や工夫のことです。 例えば、皆さんが普段使っているスマートフォンやパソコンにも、この耐タンパ性は様々な形で組み込まれています。 例えば、スマートフォンで指紋認証や顔認証を使う時、皆さんの大切な個人情報は暗号化されて安全に守られています。 これは、もしスマートフォンを紛失してしまっても、第三者に勝手にデータを見られないようにするための工夫の一つです。 また、ゲーム機の中身が勝手に改造できないようにする技術も、耐タンパ性の一種です。 ゲームのデータを不正に書き換えたり、違法なコピーを作ったりすることを防ぐために、メーカーは様々な対策を講じています。 クレジットカードに埋め込まれているICチップも、耐タンパ性の重要な例です。 ICチップには、偽造や盗難からカードを守るための高度なセキュリティ技術が搭載されています。 このように、耐タンパ性は、私たちの身の回りにある電子機器やサービスを安全に利用するために欠かせない要素となっています。 悪意のある第三者から重要なデータやシステムを守るため、様々な技術が開発され続けています。
認証

対話型ログオンのセキュリティリスク

- 対話型ログオンとは対話型ログオンとは、私たちが普段何気なく行っている、コンピュータにログインする際の最も基本的な方法です。パソコンの前に座り、キーボードを使って自分のアカウント情報を入力する様子を思い浮かべてみてください。まさにそのログイン方法が、対話型ログオンと呼ばれるものです。具体的には、画面上に表示されたユーザー名とパスワードの入力欄に、それぞれ正しい情報を入力します。この時、パスワードはセキュリティ確保のため、入力した文字は表示されずに「--」などと表示されるのが一般的です。 そして、「Enter」キーを押すか、ログインボタンをクリックすることで、入力した情報がコンピュータに送信され、アカウントの正当性が確認されます。対話型ログオンは、直接パソコンを操作するユーザーだけがログインできるため、セキュリティの面で比較的安全と考えられています。しかし、パスワードが他人に知られてしまうと、簡単に不正アクセスを許してしまう可能性があります。そのため、推測されにくい複雑なパスワードを設定することや、定期的にパスワードを変更することが重要です。また、パスワードを他人に教えることや、メモ書きをパソコンに貼っておくことは避けましょう。
サイバー犯罪

多要素認証を突破?!消耗攻撃の脅威

- 多要素認証の落とし穴 近年、企業やサービスにおける情報漏えい対策として、従来のパスワードに加えて、スマートフォンへのプッシュ通知やワンタイムパスワードの入力などを組み合わせた多要素認証の導入が進んでいます。 多要素認証は、複数の認証要素を用いることで、仮に一つの要素が漏洩した場合でも、不正アクセスを防ぐ効果的なセキュリティ対策として広く知られています。 しかし、セキュリティ対策の進化とともに、攻撃側の技術も巧妙化しており、多要素認証を突破しようとする新たな脅威も出現しています。その一つが、「多要素認証消耗攻撃」と呼ばれる攻撃手法です。 この攻撃は、ユーザーに何度も認証を要求し続けることで、ユーザーの疲労や注意力の低下を誘い、認証を突破しようとするものです。 例えば、攻撃者は、不正に入手したパスワードを用いて、何度もログインを試みます。 その度に、ユーザーのスマートフォンには、認証を促すプッシュ通知が送信されます。 何度も通知が届くことにうんざりしたユーザーが、不用意に承認ボタンを押してしまうことで、攻撃者はシステムへのアクセス権を得てしまうのです。 このように、多要素認証は強力なセキュリティ対策である一方で、その仕組みの盲点を突いた攻撃手法が存在することも事実です。 そのため、ユーザーは、多要素認証の仕組みに関する理解を深めるとともに、不審な認証要求には安易に応じないなど、セキュリティ意識を高めることが重要です。
セキュリティ強化

多要素認証でアカウントを守ろう

- 多要素認証とは多要素認証とは、アカウントへのアクセスに際し、パスワードに加えて追加の認証要素を用いることで、より強固に本人確認を行う仕組みです。従来のパスワードのみを用いた認証方式に比べ、セキュリティを大幅に向上させることができます。例えば、あなたがインターネットバンキングを利用するとします。パスワードを入力してログインを試みると、スマートフォンに6桁の数字で構成された確認コードが送信されます。この確認コードをウェブサイトに入力することで、初めてログインが完了する仕組みです。このように、多要素認証では「知識情報」「所持情報」「生体情報」と呼ばれる異なる種類の要素を組み合わせることで、不正アクセスを防止します。* -知識情報- あなただけが知っている情報 (パスワード、秘密の質問の答えなど)* -所持情報- あなただけが持っているもの (スマートフォン、ICカードなど)* -生体情報- あなた自身であることを証明する身体的な特徴 (指紋、顔、声紋など)パスワードは、第三者に盗み見られたり、類推される可能性があります。しかし、多要素認証を導入することで、仮にパスワードが漏洩した場合でも、他の要素による認証が突破されない限り、アカウントへのアクセスは阻止されます。近年、インターネット上のサービス利用が増加する一方で、サイバー攻撃の脅威も深刻化しています。あなたの大切な情報資産を守るためにも、多要素認証の導入を強く推奨します。
セキュリティ強化

多層防御で守りを固めよう!

今日では、インターネットは私たちの生活に欠かせないものとなり、企業活動や日常生活のあらゆる場面で利用されています。しかし、この便利なインターネットの存在は、同時にサイバー攻撃という新たな脅威を生み出しました。インターネットの利用が拡大するにつれて、悪意を持った攻撃者によるサイバー攻撃も増加の一途をたどっています。 サイバー攻撃の手法は、日々巧妙化しており、従来のセキュリティ対策では太刀打ちできないケースも少なくありません。例えば、パスワードの使い回しを狙った攻撃や、実在の企業を装った巧妙なフィッシング詐欺など、その手口はますます巧妙化しています。 もはや、一つのセキュリティ対策だけで全ての攻撃を防ぐことは不可能です。そのため、私たち一人ひとりがセキュリティに対する意識を高め、様々な対策を講じる必要があります。具体的には、複雑なパスワードを設定し定期的に変更すること、不審なメールやウェブサイトにアクセスしないこと、セキュリティソフトを導入し常に最新の状態に保つことなどが重要です。
サイバー犯罪

セキュリティ対策の盲点? ダンプの重要性と脅威

- ダンプとはコンピュータを使用していると、「ダンプ」という言葉を耳にすることがあります。これは、コンピュータのメモリ上にあるデータや、その時に処理している情報すべてを、他の場所にそっくりそのまま複製することを指します。例えるなら、コンピュータの頭の中をそのままコピーするようなイメージです。このコピーは様々な用途に利用できますが、特にトラブルシューティングにおいて力を発揮します。例えば、システムエラーが発生してコンピュータが正常に動作しなくなったとします。このような場合、エラー発生時のメモリ上の状態をダンプとして保存しておくことで、後から原因を詳しく調べることができます。ダンプには、メモリの内容をすべてコピーするフルダンプや、特定の領域だけをコピーする部分ダンプなど、いくつかの種類があります。状況に応じて適切なダンプを取得することで、より効率的にトラブルシューティングを行うことができます。ただし、ダンプには重要な情報が含まれている可能性があるため、取り扱いには注意が必要です。不用意に第三者に渡したり、公開したりすることは避けなければなりません。
マルウェア

見えない脅威:ダウンローダー型マルウェアにご用心

今日では、情報収集や人と人との繋がりを築く上で、インターネットは必要不可欠なものとなっています。しかし、便利な反面、悪意のあるソフトウェア、いわゆるマルウェアによる危険性も増大しています。マルウェアは、ウェブサイトのセキュリティの甘さを突いたり、悪意のあるリンクをクリックさせたりするなど、様々な方法でコンピュータに侵入しようとします。 例えば、ウェブサイトの脆弱性を狙った攻撃では、古いソフトウェアが使われているサイトやセキュリティ対策が不十分なサイトが標的になります。攻撃者はその隙を突いて、マルウェアを仕込んだり、サイトを乗っ取ったりします。 また、メールやSNSなどを悪用した攻撃も後 significant を絶ちません。だまされやすいような巧妙な文や件名でメールを送信し、本文中のリンクをクリックさせることでマルウェアに感染させようとします。 その他にも、USBメモリなどの外部メディアにマルウェアを仕込み、 unsuspecting な利用者のパソコンに感染させるケースもあります。 これらの脅威から身を守るためには、OSやソフトウェアを常に最新の状態に保つことが重要です。そして、信頼できないウェブサイトへのアクセスや不審なメールの開封は避け、セキュリティソフトを導入して常に最新の状態に保つなど、日頃からセキュリティ対策を徹底する必要があります。
マルウェア

スマホアプリの危険な罠!知って備えるダイナミック・コードローディング

近年、スマートフォンは生活に欠かせないものとなり、銀行取引や買い物、友人との連絡など、様々な場面で利用されています。便利なアプリが日々開発され、私たちの生活を豊かにしてくれる一方で、その利便性の裏には、目に見えない脅威が潜んでいることを忘れてはなりません。 その脅威の一つとして、「ダイナミック・コードローディング」と呼ばれる手法があります。これは、アプリをインストールした段階では、アプリの中に悪意のあるプログラムコードは存在せず、一見安全に見えます。しかし実際には、アプリを起動した後、外部からこっそりと悪意のあるプログラムコードをダウンロードし、それを実行できるようにしてしまうのです。 例えば、一見無害なゲームアプリをインストールしたとします。このアプリに「ダイナミック・コードローディング」の機能が仕込まれていた場合、インストール時には存在しなかった悪意のあるプログラムコードが、アプリ起動後にバックグラウンドでダウンロードされ、実行されてしまうのです。その結果、ユーザーが気づかないうちに、個人情報が盗み出されたり、デバイスが乗っ取られたりする危険性があります。 スマートフォンは今や、私たちの生活に欠かせないものです。だからこそ、アプリの利用には十分な注意が必要です。信頼できる開発元のアプリを選ぶ、アプリの評価やレビューをよく確認するなど、自分自身でセキュリティ対策を講じることが重要です。
ネットワーク

知っておきたいセキュリティ対策:ダイナミックDNSの仕組みと注意点

- ダイナミックDNSとはインターネットに接続すると、利用者の機器にはIPアドレスと呼ばれる識別番号が自動的に割り当てられます。しかし、このIPアドレスは接続の度に変わるため、固定の住所を持たないようなものです。もし自宅にサーバーを設置してウェブサイトを公開したい場合、接続の度に変わるIPアドレスを相手に伝えるのは非常に面倒です。そこで活躍するのが「ダイナミックDNS」です。ダイナミックDNSは、変動するIPアドレスを固定のドメイン名に結びつける技術です。自宅のサーバーに固定のドメイン名を設定しておけば、IPアドレスが変わっても、そのドメイン名を通してウェブサイトにアクセスできます。例えるなら、引っ越しが多い人に、郵便局が荷物を転送してくれるようなイメージです。住所が変わっても、郵便局に新しい住所を伝えておけば、同じ住所宛に手紙を送ることができます。ダイナミックDNSも同様に、IPアドレスが変わっても、常に同じドメイン名でアクセスできるよう、裏側でIPアドレス情報を更新し続けています。これにより、自宅サーバーの運用だけでなく、外出先から自宅のパソコンにアクセスするなど、様々な場面で利便性を向上させることができます。
プライバシー

悪質なデザインにご用心!~ダークパターンとその対策~

インターネットは大変便利な反面、使い方によっては危険を伴うということを忘れてはいけません。ウェブサイトやアプリを利用する際、私達は知らず知らずのうちに誰かに操られている可能性すらあります。その代表的なものが「ダークパターン」と呼ばれる仕組みです。 ダークパターンとは、利用者を騙す目的でわざと作られたデザインのことを指します。例えば、有料サービスの無料体験に申し込んだ後、無料期間が終了すると自動的に有料会員に移行してしまうといった経験はありませんか? また、インターネットショッピングの際に、気がつかないうちに不要なオプションがカートに入っていたり、解約手続きが複雑で分かりにくく設定されていたりすることもあります。 ダークパターンは、一見すると利用者に便利な機能のように思える場合もありますが、実際には企業側の利益を最優先に考えて作られたものがほとんどです。 このような巧妙な罠に引っかからないためには、普段からウェブサイトやアプリの利用規約をよく読み、注意深く操作することが重要です。怪しいと感じたら、すぐに利用を中止することも検討しましょう。
ネットワーク

ダークネット:知られざるインターネットの深層

インターネットは、ウェブサイトの閲覧やメールの送受信など、私たちの生活に欠かせないものとなっています。それはまるで世界中に広がる広大な海のようです。しかし、この広大なインターネットの世界には、私たちが普段目にすることのない、まるで深海のような領域が存在します。それは、使用されていないIPアドレス空間、いわゆる「ダークネット」と呼ばれる領域です。 ダークネットは、特殊なソフトウェアや設定を使用しなければアクセスできないため、一般的には知られていません。その匿名性の高さから、違法な活動の温床となっているというイメージを持たれることもあります。確かに、違法薬物の取引や、サイバー犯罪に利用されるケースも存在します。しかし、ダークネットは、本来、プライバシー保護や検閲への抵抗といった目的で利用されてきました。 例えば、言論統制が厳しい国では、ダークネットを通じて外部との情報交換や発信活動を行う人々もいます。また、匿名性を活かして、内部告発や機密情報の漏洩などに利用されることもあります。このように、ダークネットは、光と影の両面を持つ存在と言えるでしょう。 重要なのは、ダークネットの存在を正しく理解し、安易にアクセスしたり、違法な活動に手を染めたりしないことです。インターネットの安全性を確保するためには、一人ひとりが正しい知識と倫理観を持って行動することが求められます。
サイバー犯罪

見過ごせないタンパリングの脅威

- タンパリングとはタンパリングとは、簡単に言うと「不正な改ざん」のことです。許可なく、他人のデータやシステムを覗いたり、書き換えたり、本来とは異なる動作をするように仕向けたりする行為を指します。身近な例としては、ATMのカード挿入口に偽の装置を取り付けて、利用者のカード情報や暗証番号を盗み出す「スキミング」が挙げられます。また、インターネットショッピングなどで利用するウェブサイトを改ざんし、利用者の入力情報を盗み取ったり、偽のページに誘導したりするのもタンパリングの一種です。企業においては、ウェブサイトの改ざんの他に、重要な情報が保管されているデータベースに不正にアクセスし、情報を盗み見たり、書き換えたりする行為もタンパリングに当たります。このような行為は、企業の信頼を失墜させたり、金銭的な損失をもたらしたりする可能性があります。タンパリングは、決して許される行為ではありません。自分自身が加害者にならないよう、また被害者にならないよう、セキュリティ対策をしっかりと行うことが重要です。
その他

サイバー戦争のルールブック?タリン・マニュアル入門

- タリン・マニュアルとは -# タリン・マニュアルとは 「タリン・マニュアル」は、正式には「サイバー戦争に適用できる国際法についてのタリン・マニュアル」と呼ばれ、増加の一途をたどるサイバー空間での攻撃や紛争に対して、国際法をどのように適用していくべきかを研究し、その結果をまとめたものです。国際的な軍事同盟であるNATOの協力機関であるNATO CCDCOE(サイバー防衛協力センター)が中心となって作成し、2013年に初版が発行されました。その後、サイバー攻撃の高度化や国際情勢の変化を受けて、2017年には改訂版(2.0)が出版されています。 このマニュアルは、国家が関与するサイバー攻撃が発生した場合に適用される可能性のある国際法の原則について、具体的な事例を交えながら解説しています。特に、武力紛争法や国際人道法といった既存の国際法の枠組みをサイバー空間にどのように適用するか、という点に焦点を当てています。 しかし、タリン・マニュアルは国際条約のような法的拘束力を持つものではありません。あくまでも、専門家による解釈や分析をまとめたものであり、各国政府や国際機関がサイバーセキュリティ政策を策定する際の参考資料としての役割を担っています。とはいえ、サイバー空間における国際法の解釈に関する重要な論点を網羅しており、国際社会におけるサイバーセキュリティの法的枠組みの構築に向けて重要な一歩と言えるでしょう。
サイバー犯罪

URLの偽物にご用心!タイポスクワッティングの脅威

- タイポスクワッティングとは タイポスクワッティングは、インターネット利用者がWebサイトにアクセスする際に起こる、うっかりミスにつけこむ攻撃手法です。 例えば、日頃利用しているショッピングサイト「example.com」のアドレスを打ち込む際に、キーボードの入力ミスで「exapmle.com」や「exampl.com」と入力してしまったとします。このような、ほんのわずかな綴りの違いを狙って、攻撃者は偽のウェブサイトを用意しています。そして、うっかりミスで偽サイトにアクセスした利用者が、本物と見分けがつかないほど精巧に作られた偽物のログイン画面に、IDやパスワードを入力してしまうかもしれません。さらに、クレジットカード情報など、重要な個人情報を入力してしまう可能性も秘めているのです。 タイポスクワッティングの怖いところは、偽サイトにアクセスしただけで、コンピュータウイルスに感染したり、フィッシング詐欺の被害に遭う危険性もあるという点です。身に覚えのないメールの添付ファイルを開いたり、怪しいサイトへのアクセスを控えるなど、日頃からセキュリティ対策を心がけることが重要です。