机上演習でサイバー攻撃に備えよう
- 机上演習とは机上演習(TTX TableTop Exercise)とは、企業や組織が予期せぬ事態に直面した際に、適切な行動が取れるようにするための訓練です。サイバー攻撃や情報漏洩、自然災害など、様々な危機を想定して行われます。机上演習の特徴は、実際の現場で起こるような状況を想定し、参加者が机を囲んで議論しながら訓練を進めていく点です。参加者はそれぞれ事前に割り当てられた役割を担い、シナリオに沿って模擬的な状況下での情報共有や意思決定を行います。例えば、ある企業がサイバー攻撃を受けたというシナリオの場合、誰がどのような報告を上げ、誰が対応の指揮を執り、誰が顧客や関係機関への連絡を行うのか、といったことを具体的にシミュレーションします。机上演習を通して、参加者は緊急時における組織としての対応手順や、各部署の役割分担、責任範囲などを理解することができます。また、実際に起こりうる問題点や課題を事前に洗い出し、改善策を検討することで、組織全体の危機対応能力を高めることができます。さらに、訓練を通して参加者間のコミュニケーションを深め、連携を強化することも重要な目的の一つです。