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次世代通信規格QUIC:その仕組みと利点

- QUICとはQUICは、現代のインターネット通信のニーズに応えるために、Googleによって開発された新しい通信規約です。従来広く利用されてきたTCP/IPに代わる、より高速で安全な通信を実現することを目指しています。従来のインターネット通信では、ウェブページの表示やデータのやり取りにTCP/IPが使われてきました。しかし、近年のインターネット利用の増加や動画ストリーミングのような大容量データのやり取りが増えたことで、TCP/IPの限界が指摘されるようになってきました。そこで登場したのがQUICです。QUICは、TCP/IPの抱える問題点を克服し、より高速な接続の確立、データ転送の効率化、遅延の抑制を実現します。これにより、ウェブサイトの表示速度向上、動画ストリーミングの品質改善などが期待できます。さらに、QUICはセキュリティ面でも進化しています。QUICは通信の暗号化を標準としており、悪意のある第三者によるデータ盗聴や改ざんのリスクを低減します。現在、QUICはGoogle Chromeなどの主要なウェブブラウザやYouTube、Google検索などのサービスで既に採用されており、今後さらに普及していくと予想されます。QUICの登場は、より快適で安全なインターネット利用を促進する重要な一歩と言えるでしょう。
サイバー犯罪

知っていますか?意外と怖いフラグル攻撃

- フラグル攻撃とはフラグル攻撃は、インターネット回線を通じて、特定の対象に大量のデータを送りつけることで、その対象のネットワークを麻痺させる攻撃です。これは、サービス妨害攻撃、いわゆるDoS攻撃の一種であり、特にUDPという通信方式の弱点を利用して、ネットワークに過剰な負荷をかけて機能を停止させようとするものです。フラグル攻撃の特徴は、偽の送信元アドレスを持ったデータを大量に送りつける点にあります。インターネット上では、データのやり取りをする際、送信元と送信先の住所にあたる「IPアドレス」を使用します。フラグル攻撃では、このIPアドレスを攻撃対象のネットワーク内のアドレスに偽装します。攻撃者は、大量のデータを、偽装したIPアドレスを使って、特定のネットワークに送りつけます。ネットワーク内の機器は、データが送られてくると、そのデータに記載された送信元アドレスに向けて応答を返そうとします。しかし、送信元アドレスは偽装されているため、実際には存在しない機器に応答を送り続けることになります。その結果、ネットワーク上には大量の無駄なデータが溢れかえり、ネットワークの処理能力を超えてしまいます。これが、ネットワークの速度低下やサービス停止といった深刻な影響をもたらすのです。フラグル攻撃から身を守るためには、ファイアウォールなどで、不審なデータのパケットを遮断することが有効です。また、ネットワーク機器のセキュリティ設定を見直し、UDPの通信を制限することも重要です。ネットワーク管理者は、フラグル攻撃の仕組みを理解し、適切な対策を講じる必要があります。
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意外と知らない?フラグル攻撃から身を守るには

- フラグル攻撃の概要フラグル攻撃とは、標的とするコンピュータやネットワークに対して、大量のデータを送りつけることで、その機能を停止させてしまう攻撃です。 これはサービス妨害攻撃、いわゆるDDoS攻撃の一種に分類されます。 この攻撃の目的は、ネットワーク上の多数のコンピュータを不正に操作し、標的に向けて大量の通信を発生させることで、標的の処理能力を超過させてしまうことにあります。 フラグル攻撃では、発信元のアドレスを偽装したUDPパケットと呼ばれる小さなデータの塊を、ネットワーク上のあらゆるコンピュータに届くように送信します。 これは、あたかも不特定多数に一斉に手紙を送りつけるようなものです。 この手紙を受け取ったコンピュータは、それが偽物だと気付かずに差出人に返信しようとします。 フラグル攻撃の場合、この偽の手紙は、ネットワーク上の全てのコンピュータに送信されるため、返信もまた膨大な数になります。 その結果、標的となったコンピュータには大量の返信が押し寄せ、処理が追いつかずに機能が麻痺してしまうのです。 これは、大量の手紙によって郵便受けが一杯になり、本来届くはずの手紙を受け取れなくなってしまう状況に例えられます。