Webセキュリティ

脆弱性

危険な抜け道「パス・トラバーサル」にご用心

- ファイルやフォルダへのアクセス制限 ウェブサイトやアプリケーションは、私たちに便利な機能や情報を提供するために、舞台裏で様々なファイルやフォルダを利用しています。これらのファイルやフォルダの中には、ユーザーが自由にアクセスできるものだけでなく、重要な情報を含むためアクセスが制限されているものも存在します。 例えば、ウェブサイトにログインする際に利用するIDやパスワード、個人情報、クレジットカード情報などは、悪意のある第三者に盗み見られたり、改ざんされたりしては大変なことです。また、システムの設定ファイルやプログラムのソースコードなども、不正にアクセスされればウェブサイト全体が停止したり、悪用されたりする危険性があります。 このような事態を防ぐために、重要なファイルやフォルダには厳重なアクセス制限がかけられています。アクセス制限とは、特定のユーザーやグループに対してのみ、ファイルやフォルダへのアクセスを許可する仕組みです。 例えば、システム管理者だけにシステム設定ファイルへのアクセスを許可したり、個人情報を含むファイルには、その情報を利用する必要のある担当者だけにアクセスを許可したりします。このように、ファイルやフォルダへのアクセスを適切に制限することで、重要な情報を守るだけでなく、ウェブサイトやアプリケーション全体の安全性と信頼性を高めることができます。
セキュリティ強化

Webサイトの安全を守る!動的診断のススメ

- 動的ページとはインターネット上の様々な情報を閲覧していると、アクセスする度に内容が変化するページに出くわすことがあります。例えば、ニュースサイトの最新記事一覧や、通販サイトの商品紹介ページなどが挙げられます。これらは動的ページと呼ばれ、アクセスした時点や状況に応じて表示内容が変化するのが特徴です。では、このような動的ページはどのように作られているのでしょうか? それは、PHPやPerl、ASPといったプログラミング言語が用いられています。これらの言語は、あらかじめ用意された設計図に従って、ページを表示する際にデータベースと呼ばれる情報保管庫から必要な情報を取り出したり、閲覧者からの入力内容に応じて処理を変えたりすることができます。このようにして、動的なページが生成されているのです。この動的な仕組みは、ウェブサイトに柔軟性と利便性をもたらす一方で、注意すべき点も存在します。それは、セキュリティ上のリスクです。悪意のある第三者にこの仕組みを悪用されると、ウェブサイトに保存されている重要な情報が盗み出されたり、ウェブサイト自体が改ざんされたりする可能性があります。したがって、動的ページを含むウェブサイトを運営する側は、セキュリティ対策をしっかりと講じる必要があります。具体的には、プログラミング言語の脆弱性を解消する最新版への更新や、アクセス制限などのセキュリティ設定を適切に行うことが重要です。
セキュリティ強化

reCAPTCHA: Webサイトを守る賢い守護者

- reCAPTCHAとは インターネット上では、人間と同じようにコンピュータープログラムも活動しています。しかし、中には悪意を持ったプログラムも存在し、ウェブサイトに不正に侵入したり、個人情報を盗み取ろうとしたりするものがいます。このような悪質なプログラムからウェブサイトを守るために開発されたのがreCAPTCHAです。 reCAPTCHAは、Googleが開発したシステムで、ウェブサイトにアクセスしてきたのが人間なのか、それとも悪意のあるプログラム(ボット)なのかを判別します。 人間であれば簡単に通過できるような簡単なテストを課すことで、ボットを排除し、ウェブサイトへの不正アクセスを防いでいるのです。 reCAPTCHAは、私たちが普段利用するウェブサイトのログイン画面やお問い合わせフォームなどで見かけることができます。表示される画像は、歪んだ文字や数字、または複数枚の写真の中から特定のものを選択するといったものなど、様々です。 reCAPTCHAがあることで、私たちが安心してインターネットを利用できる環境が守られています。
サイバー犯罪

知っていますか?水飲み場攻撃

- はじめにと題して 今や誰もが当たり前のようにインターネットを使い、情報を探したり、人とつながったり、仕事をしたりしています。大変便利な反面、インターネットには危険も潜んでおり、その脅威から身を守ることは大変重要です。インターネットの世界では、日々様々なサイバー攻撃が仕掛けられていますが、今回はその中でも特に注意が必要な「戦略的なウェブサイトへの攻撃」について解説します。 このタイプの攻撃は、一過性の嫌がらせを目的とするものではありません。時間をかけて入念に準備をし、機密情報を探し出したり、システムを乗っ取ったり、あるいは情報を改ざんしたりするなど、攻撃者は明確な目的を持って攻撃を仕掛けてきます。 ウェブサイトへの攻撃は、パソコンやスマートフォンなどの端末をウイルスに感染させるだけでなく、ウェブサイトそのものを改ざんし、閲覧者を騙して情報を盗み取ろうとするケースもあります。そのため、利用者側も常に最新の注意を払い、セキュリティ対策を万全にする必要があります。 この連載では、ウェブサイトを狙った様々な攻撃の手口やその対策について、具体例を挙げながらわかりやすく解説していきます。自分自身や会社の大切な情報資産を守るためにも、ぜひ今後の記事も参考にしてください。
脆弱性

安全なウェブサイト運用:静的ページの注意点

- 静的ページとは ウェブサイトは、たくさんのページが集まってできています。その中で、いつ誰がアクセスしても表示内容が変わらないページのことを「静的ページ」と呼びます。 例えば、会社のホームページで「会社概要」や「お問い合わせ」のページを見たことがあるでしょうか?これらのページは、あらかじめ決まった内容が表示されていて、アクセスする人や時間によって情報が変わったりすることはありません。このように、決まった情報が掲載されたままのページを「静的ページ」と呼ぶのです。 反対に、アクセスする人によって内容が変わったり、常に最新の情報を表示したりするページもあります。例えば、ブログやニュースサイトの記事は、新しい記事が追加されるとページの内容が変わりますよね?また、インターネット通販の商品ページでは、在庫状況によって商品が表示されたり、売り切れになったりします。このように、アクセスするタイミングや状況によって内容が変化するページは「動的ページ」と呼ばれ、静的ページとは区別されます。
セキュリティ強化

Webサイトの安全を守る!改ざん検知ツール「WEBARGUS」

現代社会において、インターネット上の情報発信基地とも呼べるホームページは、企業や組織にとって無くてはならない存在となっています。単に企業情報を掲載するだけでなく、商品やサービスの販売、顧客との意見交換の場など、その役割は多岐に渡ります。 しかし、便利な反面、ホームページは悪意を持った攻撃者から狙われやすいという側面も持ち合わせています。 例えば、本物そっくりの偽ホームページに誘導し、重要な個人情報を入力させて盗み取る「フィッシング詐欺」や、ホームページのシステムに侵入し、顧客情報や企業秘密を盗み出す「情報漏えい」などが挙げられます。このような攻撃によって、企業は経済的な損失を被るだけでなく、信頼を失い、事業の継続さえ危ぶまれる事態に陥る可能性も孕んでいます。 そのため、ホームページを運営する上で、安全性を確保するための対策は必要不可欠と言えるでしょう。
サイバー犯罪

知らずに感染?!ドライブバイダウンロードの脅威

インターネットは、今や私たちの生活に欠かせないものとなりました。しかし、便利な反面、危険も潜んでいます。その一つが「ドライブバイダウンロード」と呼ばれるサイバー攻撃です。 「ドライブバイダウンロード」とは、悪意のあるプログラムを仕込んだウェブサイトにアクセスしただけで、ユーザーが何も操作しなくても、自動的にそのプログラムがダウンロードされ、パソコンやスマートフォンにインストールされてしまう攻撃手法です。まるで、車で通り過ぎるだけで、車内に何かを投げ込まれるようなもので、ユーザーは自分が攻撃されていることにすら気づかない場合がほとんどです。 攻撃者は、ウェブサイトの脆弱性を利用したり、不正な広告を掲載したりして、悪意のあるプログラムを仕込みます。そして、そのウェブサイトにアクセスしたユーザーの端末に、プログラムを送り込みます。このプログラムは、ユーザーの情報を盗み出したり、端末を遠隔操作したりするなど、様々な悪事を働く可能性があります。 ドライブバイダウンロードから身を守るためには、まず、OSやソフトウェアを常に最新の状態に保つことが重要です。セキュリティの脆弱性を修正する更新プログラムが公開されたら、速やかに適用しましょう。また、信頼できるセキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保つことも大切です。さらに、怪しいウェブサイトへのアクセスは避け、不審な広告はクリックしないように注意しましょう。
サイバー犯罪

セッションIDの盗用にご用心!

インターネットの世界では、私たちがウェブサイトを閲覧したり、サービスを利用したりする裏側で、常に情報交換が行われています。その際、円滑なやり取りを実現するために「セッション」と呼ばれる仕組みが使われています。ウェブサイトにログインすると、その人専用の通行証である「セッションID」が発行されます。このセッションIDは、私たちが誰かをウェブサイトに認識させるための重要な役割を担っています。 例えば、インターネットショッピングで商品をカートに入れたり、オンラインバンキングで取引を行う際に、ウェブサイトはセッションIDを通じて私たちを特定し、それぞれの情報と照らし合わせています。つまり、セッションIDは私たちの個人情報と密接に関係しており、万が一、第三者に盗まれてしまうと、個人情報が漏洩したり、悪用されたりする危険性があります。 セッションIDを盗み取る攻撃は「セッションID盗用」と呼ばれており、気付かないうちに被害に遭っている可能性もあるため、注意が必要です。私たちが普段利用しているウェブサイトの裏側では、このような仕組みで情報管理が行われていることを理解し、セキュリティに対する意識を高めることが大切です。
プライバシー

Webサイトの「記憶」Cookieって?

- インターネット上の小さなメモインターネットの世界では、私達は様々なウェブサイトを閲覧します。その際、サイトによっては以前アクセスした時と同じように、名前や商品の選択内容などが表示されることがあります。まるでそのウェブサイトが私達のことを覚えてくれているかのようです。では、ウェブサイトはどのようにして私達を「覚えて」いるのでしょうか?その秘密の一つが「クッキー」です。クッキーは、ウェブサイトを閲覧した際に、ウェブサイトのサーバーから私達のコンピュータに送信され、保存される小さなデータファイルです。例えるなら、ウェブサイトから私達に渡されるメモのようなものです。このメモには、ウェブサイトで入力した情報や閲覧した履歴など、様々な情報が記録されています。そして、再び同じウェブサイトにアクセスした際、コンピュータに保存されたクッキーがウェブサイトに送信され、ウェブサイトはクッキーの情報に基づいて、私達を「思い出す」のです。クッキーは、ウェブサイトをより便利に利用するために役立っています。例えば、インターネットショッピングの際に商品をカートに入れたまま、他のページを見たり、サイトから離れたりしても、クッキーの情報によって、再度アクセスした際にカートの中身が保持されます。また、ウェブサイトによっては、クッキーを利用して、利用者の閲覧履歴に基づいた広告を表示することもあります。しかし、クッキーは便利な反面、プライバシーの観点から注意が必要です。ウェブサイトによっては、個人を特定できる情報を含むクッキーを保存する場合もあります。そのため、クッキーの仕組みを理解し、自分のコンピュータにどのような情報が保存されているかを意識することが大切です。
脆弱性

ログイン状態の罠!CSRF攻撃から身を守る方法

- クロスサイトリクエストフォージェリとは クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)は、Webアプリケーションのセキュリティ上の弱点をついた攻撃手法の一つです。 ウェブサイトにログインした状態のユーザーが、知らない間に悪意のある操作を実行させられてしまう可能性があります。 あなたの知らない間に、例えばネットショッピングで勝手に商品を購入されたり、ブログに悪意のあるコメントを書き込まれたりするかもしれません。 CSRFは、ユーザーが信頼するウェブサイトの脆弱性を悪用するため、非常に危険な攻撃です。 たとえば、あなたがいつも利用しているオンラインバンキングのサイトがあるとします。 あなたはログインしたまま、別のウェブサイトを閲覧している間に、そのサイトに仕込まれた悪意のあるプログラムによって、知らないうちに預金を引き出されてしまうかもしれません。 これがCSRFの恐ろしさです。 CSRFは、WebサイトのフォームやURLに隠された悪意のあるスクリプトを利用して、ユーザーに意図しない操作を実行させます。 ユーザーがログイン済みの状態であることを悪用し、ユーザーになりすましてリクエストを送信することで、攻撃者はユーザーの権限で様々な操作を実行できてしまうのです。 CSRFから身を守るためには、Webサイトの運営者は適切な対策を講じる必要があります。 一方、ユーザー側も、不審なウェブサイトにアクセスしない、ログイン状態を長時間放置しない、セキュリティソフトを導入するなど、自衛策を講じることが重要です。
セキュリティ強化

Web改ざん対策の新潮流:WebARGUSとは?

インターネットが生活の一部となった現代において、企業のホームページは、情報を発信するだけの場を超えて、顧客との繋がりを作り、ビジネスの土台となる重要な役割を担っています。しかし、その一方で、ホームページを狙った悪意のある攻撃も増加を続けています。特に、ホームページの情報を書き換えられることは、企業の信頼を著しく傷つけ、顧客の減少や経済的な損失に繋がる深刻な脅威です。攻撃の手口は日々巧妙化しており、従来のセキュリティ対策では防ぎきれない場合も少なくありません。ホームページの改ざんは、企業の信用問題に直結するだけでなく、顧客情報流出や業務システムの妨害など、二次被害を引き起こす可能性もあるため、その脅威を正しく認識し、適切な対策を講じることが重要です。
セキュリティ強化

Webサイトを守る!WAFでセキュリティ対策

- WAFとはWAFは、「ウェブアプリケーションファイアウォール」の略称で、インターネット上に公開されているウェブサイトやウェブアプリケーションへの、不正なアクセスを遮断するためのセキュリティ対策です。ウェブサイト運営者にとって、不正アクセスからウェブサイトを守ることは非常に重要であり、WAFはそのための強力な武器となります。WAFは、ウェブサイトとインターネットの間に設置され、ウェブサイトへのアクセスとウェブサイトからの応答を監視します。そして、あらかじめ設定されたルールに基づいて、不正なアクセスと判断した場合は、そのアクセスを遮断します。具体的には、WAFは以下のような不正アクセスを防ぐことができます。* -SQLインジェクション- データベースを不正に操作しようとする攻撃* -クロスサイトスクリプティング- 悪意のあるスクリプトをウェブサイトに埋め込み、閲覧者を攻撃する攻撃* -不正なファイルアップロード- ウェブサイトに悪意のあるファイルをアップロードする攻撃* -ブルートフォース攻撃- 無数のパスワードを試し、ウェブサイトに不正ログインしようとする攻撃WAFを導入することで、これらの攻撃からウェブサイトを守り、情報漏えいやサービスの停止といった被害を防ぐことができます。ウェブサイトのセキュリティ対策は、年々重要度を増しています。WAFは、ウェブサイト運営者にとって、今や必須のセキュリティ対策と言えるでしょう。
脆弱性

危険な外部ファイルの読み込みを防ぐには?

- 外部ファイルを読み込む仕組みの危険性ウェブサイトやウェブアプリケーションを開発する際に、外部から画像やテキストデータを読み込んで表示する機能は、デザイン性や利便性を高める上で欠かせないものとなっています。しかし、この便利な機能は、使い方によっては悪意のある攻撃者に悪用され、ウェブサイトの訪問者を危険にさらす可能性も秘めているのです。外部ファイルを読み込む機能が悪用される具体的なケースとしては、攻撃者が悪意のあるスクリプトを仕込んだファイルを外部サーバーに設置し、そのファイルを読み込むようにウェブサイトのプログラムを書き換えるというものが考えられます。もし、ウェブサイトに脆弱性があり、攻撃者によって書き換えが可能になってしまうと、ウェブサイトを訪れたユーザーの端末で悪意のあるスクリプトが実行されてしまうかもしれません。このような事態を避けるためには、外部から読み込むファイルの安全性を入念に確認することが重要です。具体的には、信頼できる提供元から提供されたファイルのみを読み込むように設定したり、ファイルの内容を事前にチェックしたりするなどの対策が考えられます。また、ウェブサイトのプログラム自体に脆弱性を作らないように、最新のセキュリティ対策を施し、常に最新の状態に保つことも重要です。外部ファイルを読み込む機能は便利である一方、セキュリティリスクと隣り合わせであることを認識し、適切な対策を講じることで、安全なウェブサイト運営を目指しましょう。
脆弱性

Webサイト運営者のためのセキュリティ対策:リモートファイルインクルードを防ぐ

- リモートファイルインクルードとは リモートファイルインクルード(RFI)は、ウェブサイトを不正に操作するサイバー攻撃の一種です。ウェブサイトの多くは、表示を効率化したり、機能を追加したりするために、外部のファイルを読み込む機能を持っています。RFI攻撃では、攻撃者はこの機能を悪用し、本来読み込まれるべきではない悪意のあるプログラムコードを含むファイルを、ウェブサイトに読み込ませます。 ウェブサイトがこの悪意のあるコードを実行してしまうと、攻撃者はウェブサイトを乗っ取ったり、機密情報にアクセスしたりすることが可能になります。具体的には、ウェブサイトの管理者権限を奪い取り、ウェブサイトの内容を改ざんしたり、閲覧者に偽の情報を見せたりするかもしれません。また、ウェブサイトにアクセスしてきた利用者の個人情報やクレジットカード情報などを盗み出すことも考えられます。 RFI攻撃からウェブサイトを守るためには、外部から読み込むファイルに対する適切なチェックが重要になります。具体的には、読み込むファイルの場所を限定したり、ファイルの内容をチェックしたりする対策があります。また、ウェブサイトのソフトウェアを常に最新の状態に保つことも、セキュリティ対策として重要です。
セキュリティ強化

ウェブを守る盾:サイバーセキュリティクラウドの技術

インターネットは、私たちの生活に欠かせないものとなりました。企業にとって、ウェブサイトは重要な情報発信源であると同時に、サイバー攻撃の標的にもなりやすくなっています。日々巧妙化する攻撃からウェブサイトを守るためには、堅牢なセキュリティ対策が欠かせません。 ウェブサイトを狙う攻撃は、情報を盗み出すことや、ウェブサイトを改ざんすること、サービスを不能にすることなどを目的としています。これらの攻撃からウェブサイトを守るためには、多層的なセキュリティ対策が必要です。 まず、ウェブサイトのソフトウェアの脆弱性を定期的に解消することが重要です。これは、ウェブサイトのシステムやアプリケーションを最新の状態に保つことで実現できます。次に、ファイアウォールを設置して、不正なアクセスを遮断することも重要です。ファイアウォールは、外部からの不正アクセスを遮断するだけでなく、内部からの情報漏洩を防ぐ役割も果たします。さらに、ウェブサイトのアクセス権限を適切に管理することも重要です。アクセス権限を必要最低限に抑えることで、万が一、不正アクセスが発生した場合でも、被害を最小限に抑えることができます。 これらの対策に加えて、定期的にセキュリティ診断を実施し、ウェブサイトのセキュリティ状態を点検することも重要です。セキュリティ診断では、専門家がウェブサイトの脆弱性を洗い出し、改善策を提案します。ウェブサイトのセキュリティ対策は、企業の信頼を守る上で非常に重要です。これらの対策をしっかりと実施することで、安全なウェブサイト運営を実現しましょう。
セキュリティ強化

信頼の証!サーバー証明書で安全なネット利用

今日では、買い物や銀行の手続きなど、多くのことをインターネットを通じて行うようになりました。膨大な情報が飛び交うインターネットの世界で、安心してこれらの活動を行うためには、情報の信頼性を確保することが何よりも重要になります。 例えば、オンラインショッピングの際にクレジットカード情報を入力したり、ネットバンキングで送金手続きを行う場面を想像してみてください。もし、その情報がやり取りされるウェブサイトが信頼できないものであった場合、個人情報が盗み見られ、悪用されてしまうかもしれません。 このような事態を防ぎ、インターネット上の信頼を支えているのが「サーバー証明書」です。サーバー証明書は、ウェブサイトの運営者が信頼できることを証明する、いわばインターネット上の「身分証明書」のようなものです。 サーバー証明書は、ウェブサイトとユーザーの間でやり取りされる情報を暗号化することで、第三者による盗聴や改ざんを防ぎます。私たちが安心してオンラインサービスを利用できるのも、このサーバー証明書が、陰ながら通信の安全を守ってくれているおかげなのです。
サイバー犯罪

巧妙化するWeb改ざん-コンテンツ・スプーフィングにご用心!

インターネットは今や私たちの生活に欠かせないものですが、その一方で危険も潜んでいます。日々何気なく見ているウェブサイトも、実は悪意のある人物によって改ざんされている可能性があるのです。巧妙に作られた偽物のウェブサイトにアクセスし、知らず知らずのうちに個人情報やクレジットカード情報を盗まれてしまうかもしれません。このような危険から身を守るためには、コンテンツ・スプーフィングという手法について理解しておく必要があります。 コンテンツ・スプーフィングとは、ウェブサイトの内容を書き換え、利用者をだます手法です。例えば、本物そっくりの偽の銀行のウェブサイトが表示され、そこでIDやパスワードを入力してしまうと、それがそのまま犯罪者に渡ってしまうのです。また、偽のショッピングサイトでクレジットカード情報を入力させ、金銭を盗み取るケースもあります。 コンテンツ・スプーフィングを見破ることは簡単ではありません。しかし、ウェブサイトのURLをよく確認する、セキュリティソフトを導入する、個人情報を安易に入力しないなど、日頃から対策をしておくことで被害を防ぐことができます。インターネットを利用する際は、このような危険が存在することを常に意識し、情報の見極め方を身につけることが重要です。
サイバー犯罪

他人になりすます攻撃を防ぐ!

インターネットは私たちにとって欠かせないものとなりましたが、その一方で危険も潜んでいます。特に、アクセスするウェブサイトには注意が必要です。悪意のあるウェブサイトにアクセスしてしまうと、ウイルス感染や個人情報漏洩などの被害に遭う可能性があります。安全にインターネットを利用するために、アクセスするウェブサイトの安全性を見極めることが重要です。 怪しいウェブサイトの特徴としては、URLが不自然であったり、日本語が不自然な場合があります。また、見覚えのないウェブサイトから突然メールが届き、ウェブサイトへのアクセスを促す場合も注意が必要です。このような場合には、安易にリンクをクリックせずに、公式のウェブサイトや信頼できる情報源を確認するようにしましょう。 日頃から、セキュリティソフトを導入し、最新の状態に保つことも大切です。セキュリティソフトは、ウイルス感染や不正アクセスを防止するだけでなく、危険なウェブサイトへのアクセスをブロックする機能も備えています。 インターネットを利用する際には、常に危険が潜んでいることを意識し、安全対策を講じることが重要です。
サイバー犯罪

知らないうちに被害者?CSRFの脅威

- クロスサイト・リクエスト・フォージェリとは クロスサイト・リクエスト・フォージェリ(CSRF)は、あなたが普段利用しているウェブサイトを悪用する攻撃です。この攻撃では、攻撃者はあなたになりすまして、ウェブサイトに意図しない操作をさせてしまいます。 たとえば、あなたがオンラインバンキングにログインしたまま、悪意のあるウェブサイトにアクセスしたとします。そのウェブサイトには、巧妙に仕組まれた罠が隠されているかもしれません。 罠は、一見するとただの画像やリンクのように見えます。しかし、あなたがその画像を見たり、リンクをクリックしたりすると、あなたの知らないうちにオンラインバンキングに送金などの操作を指示する命令が実行されてしまうのです。 攻撃が成功すると、あなたの銀行口座からお金が勝手に引き出されてしまうなど、大きな被害を受けてしまう可能性があります。しかも、あなたは自分が攻撃を受けたことに全く気づかないかもしれません。 CSRFは、あなたのウェブサイトへのログイン状態を利用するため、普段から信頼できるウェブサイトだけを利用し、ログアウトを習慣づけることが重要です。
サイバー犯罪

Slowloris攻撃:ジワジワと襲いかかる脅威

- Slowloris攻撃とは Slowloris攻撃は、インターネット上のサービスを提供するコンピュータであるウェブサーバを狙ったサービス拒否攻撃、いわゆるDoS攻撃の一種です。 DoS攻撃は、大量のデータを送りつけたり、大量のアクセスを集中させることで、ウェブサーバに過剰な負荷をかけて、本来のサービスを提供できない状態に陥れる攻撃です。 しかし、Slowloris攻撃は、一般的なDoS攻撃とは異なり、大量のトラフィックを送りつけるのではなく、少数のリクエストを長時間維持するという特徴があります。 ウェブサーバは、通常、同時に多数の接続を処理できるように設計されていますが、接続数には限りがあります。Slowloris攻撃では、攻撃者は、少数の接続を開いたまま、データの送信を極端に遅くしたり、断続的に行ったりします。 すると、ウェブサーバは、これらの接続を切断せずに、処理を続行しようとします。攻撃者が、このような接続を多数確立することで、ウェブサーバの接続数が上限に達し、新たな接続を受け付けなくなってしまいます。 このように、Slowloris攻撃は、まるでナマケモノのようにゆっくりと、しかし確実にサーバの処理能力を奪っていくことから、その名が付けられました。
脆弱性

知らない間に被害者に?CSRFの脅威と対策

- クロスサイト・リクエスト・フォージェリとはクロスサイト・リクエスト・フォージェリ(CSRF)は、Webアプリケーションのセキュリティ上の欠陥を突いた攻撃です。 ユーザーがWebサービスにログインした状態のまま、攻撃者が巧妙に仕組んだ罠サイトに誘導されることで発生します。 例えば、あなたがいつも利用しているオンラインバンキングにログインしたまま、悪意のあるリンクをクリックしたとしましょう。そのリンクは一見、普通のニュースサイトやブログ記事のように見えるかもしれません。しかし実際には、攻撃者が用意した罠サイトへのリンクなのです。 罠サイトにアクセスすると、攻撃者が仕込んだ悪意のあるプログラムが、あなたのブラウザを通じてオンラインバンキングに隠れた命令を送信します。この命令は、あなたの知らない間に、預金の振込や個人情報の変更など、本来であればあなたが意図しない操作を実行するように仕組まれています。 恐ろしいことに、あなたは罠サイトで何も操作しなくても、ただアクセスしただけで被害に遭う可能性があります。ログイン状態が有効な限り、攻撃者の命令はあなたの正当なリクエストとして処理されてしまうからです。CSRFは、Webアプリケーションの脆弱性と、ユーザーのセキュリティ意識の甘さを突いた巧妙な攻撃と言えるでしょう。
セキュリティ強化

セキュリティ対策の現状と課題:SSLインスペクションの必要性

インターネット通信の暗号化とセキュリティリスク 今日では、ウェブサイトの閲覧や電子メールの送受信など、インターネット上のやり取りの大部分は暗号化されています。これは、まるで私たちがやり取りする情報を、第三者には解読できない特別な箱に入れて送受信しているようなものです。この仕組みのおかげで、情報漏えいやなりすましなどの脅威から守られ、安心してインターネットを利用できるようになっています。しかし、この便利な暗号化技術も、悪意のある者にとっては、悪用する手段になり得るのです。 例えば、ウイルスに感染したパソコンが、外部のサーバーと情報をやり取りする場合を考えてみましょう。この時、ウイルスは暗号化を悪用し、あたかも安全な通信に見せかけて、こっそりと情報を盗み出したり、悪質な命令を受け取ったりすることが可能になります。従来のセキュリティ対策では、このような巧妙な隠れ蓑を被った悪意のある通信を見抜くことは難しく、新たな対策が求められています。 私たちが安心してインターネットを利用し続けるためには、暗号化技術の利便性を享受しながらも、その裏に潜むリスクを認識し、適切な対策を講じる必要があります。具体的には、セキュリティソフトの最新版への更新、怪しいウェブサイトへのアクセスを控える、不審なメールの添付ファイルを開封しないなど、基本的な対策を徹底することが重要です。
サイバー犯罪

巧妙化するネットの罠:クリックジャッキングにご用心

インターネットの世界には、コンピュータウイルスやフィッシング詐欺など、さまざまな危険が潜んでいます。その中でも近年、巧妙な手口で私たちを狙う「クリックジャッキング」という攻撃が増加しています。クリックジャッキングは、画面上では見えないように巧妙に仕組まれた罠を使い、利用者を騙して意図しない動作をさせてしまう危険な攻撃です。 例えば、ウェブページ上で魅力的な画像やボタンを表示し、利用者がそれをクリックすると、実際には背後に隠された全く別のリンクをクリックさせられるという仕組みです。クリックジャッキングの手口は非常に巧妙で、セキュリティ対策ソフトを導入していても、だまされてしまう可能性があります。 クリックジャッキングの被害に遭うと、意図しない会員登録や商品購入をさせられたり、個人情報やクレジットカード情報を盗み取られたりする可能性があります。また、知らないうちに悪意のあるプログラムをインストールさせられ、パソコンを乗っ取られてしまうこともあります。 インターネットを利用する際は、このような見えない脅威が存在することを認識し、安易にリンクをクリックしたり、個人情報を入力したりしないようにすることが大切です。
セキュリティ強化

Web攻撃から身を守る!エスケープ処理のススメ

- Webサイトの危険性 -# Webサイトの危険性 誰もが日常的に利用するインターネットと、そこで欠かせない存在となったWebサイト。便利なサービスや情報は、私たちの生活をより豊かにしてくれます。しかし、その利便性の裏には、目に見えない危険が潜んでいることを忘れてはなりません。インターネット上には、まるで獲物を狙うハンターのように、悪意のある攻撃者が潜んでおり、Webサイトの脆弱性を巧みに利用して、個人情報や企業の機密情報などを盗み出そうと企んでいます。 Webサイトの脆弱性とは、システムの設計や実装上の欠陥、あるいは設定ミスなどによって生じるセキュリティ上の弱点のことです。攻撃者は、この脆弱性を突いて、不正なプログラムを仕込んだり、システムに侵入したりします。例えば、Webサイトにアクセスしただけで、知らない間にウイルスに感染させられることもあります。また、偽のログイン画面を表示させて、ユーザー名やパスワードを盗み取られるケースもあります。 このような危険から身を守るためには、私たち一人ひとりがセキュリティ対策をしっかりと行うことが重要です。具体的には、OSやソフトウェアを常に最新の状態に保つ、信頼できるセキュリティソフトを導入する、怪しいWebサイトにはアクセスしない、個人情報やパスワードを安易に教えないなど、基本的な対策を徹底することが大切です。セキュリティ対策は、いわばインターネットという大海原を安全に航海するための羅針盤と言えるでしょう。日頃からセキュリティ意識を高め、安全なインターネットライフを送りましょう。