セキュリティデータ統合の鍵:OCSFとその可能性
- セキュリティデータの課題
現代社会において、企業は日々増加の一途をたどるサイバー攻撃の脅威にさらされています。企業は、貴重な情報資産を守るため、様々なセキュリティ対策を講じています。例えば、侵入者を検知するシステム、不正アクセスを防ぐシステム、ウイルスを検知・駆除するシステムなど、多岐にわたるセキュリティ製品やサービスが導入されています。
しかし、これらのセキュリティ対策によって生成されるログやイベントデータは、製品やサービスごとに形式が異なっています。そのため、セキュリティ担当者は、日々生成される膨大な量のデータを統合して分析し、自社にとって本当に危険な攻撃を特定し、迅速に対応しなければなりません。これは、セキュリティ担当者にとって大きな負担となっています。
セキュリティデータの形式が統一されていないという問題は、データの「サイロ化」と呼ばれ、セキュリティ対策における大きな課題となっています。データがサイロ化していると、全体像を把握することが困難になり、迅速かつ効果的な脅威の検知・対応を阻害する要因となります。
セキュリティデータの課題を解決するためには、異なる形式のデータを統合し、分析しやすい形に変換する必要があります。このためには、セキュリティ情報イベント管理(SIEM)などの技術を活用し、セキュリティデータの一元管理を実現することが重要です。