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脆弱性

Zerologon:組織の要を脅かす脆弱性

- はじめにと題して昨今、企業や組織にとって、顧客情報や企業秘密といった重要な情報を守る「情報セキュリティ」は、事業を継続していく上で欠かせない要素となっています。日々、巧妙化するサイバー攻撃から大切な情報資産を守るためには、常に新たな脅威への対策を講じていく必要があります。 近年、Windowsの認証システムにおいて、「Zerologon」と呼ばれる重大な脆弱性が見つかり、世界中で大きな話題となりました。この脆弱性は、悪用されると攻撃者がネットワークに侵入し、システムを完全に支配下に置くことが可能となる危険性をはらんでいます。 本記事では、Zerologonの概要やその脅威について詳しく解説するとともに、具体的な対策方法についても分かりやすく紹介します。
マルウェア

潜む脅威:IoT機器を狙うZerobotの脅威

- ZerobotとはZerobotは、インターネットに接続されている機器、特にセキュリティ対策が十分でない機器を多数悪用して、大規模なサイバー攻撃を行うために作られたプログラムです。攻撃者は、Zerobotを用いることで、世界中に拡散した多数の機器をまるで自分の支配下にあるかのように操ることができます。Zerobotの主な標的となるのは、インターネットに接続された家電製品や機器、いわゆるIoT機器です。これらの機器は、パソコンなどと比べてセキュリティ対策が脆弱な場合が多く、Zerobotに感染しやすい状態にあります。また、Webサイトを管理するプログラムなどに存在する脆弱性を突いて、サーバーに侵入を試みることもあります。Zerobotに感染した機器は、攻撃者の指示を待つ、いわば“兵隊”のような状態になります。攻撃者は、これらの“兵隊”たちに一斉に特定のサーバーへアクセスするように指示を出すことで、サーバーに過剰な負荷をかけて機能を停止させてしまう攻撃などを仕掛けてきます。このような攻撃はDDoS攻撃と呼ばれ、Webサイトの運営を妨害したり、サービスを停止に追い込んだりする目的で行われます。Zerobotによる被害を防ぐためには、IoT機器のファームウェアを最新の状態に保つ、初期設定で使用されているパスワードを変更するなど、セキュリティ対策を強化することが重要です。また、Webサイトを運営している場合は、ファイアウォールなどのセキュリティ対策を適切に設定することも必要です。
データ保護

Zenmu:データを守る革新的なセキュリティ対策

近年、私たちの生活はデジタル技術の進歩によって大きく変わりました。インターネットに接続することで、いつでもどこでも情報にアクセスできるようになり、大変便利になりました。しかし、その一方で、目に見えない危険も増えていることを忘れてはいけません。個人情報や企業の機密情報などが、悪意のある第三者によって盗まれたり、改ざんされたりする事件が後を絶ちません。 このような状況の中、私たち一人ひとりが情報セキュリティに対する意識を高め、適切な対策を講じることがますます重要になっています。従来のセキュリティ対策に加えて、新しい技術やサービスを取り入れることも必要です。 ZenmuTech社が提供する「Zenmu」は、まさにこのような時代の要請に応える革新的なセキュリティ製品です。従来の製品では防ぐことが難しかった、巧妙化するサイバー攻撃から情報資産を強力に保護します。このZenmuを導入することで、企業は安心して事業を継続し、個人は安心してデジタル生活を楽しむことができるようになります。
ネットワーク

ネットワーク監視の守護神: Zeek

現代社会において、インターネットは電気や水道と同様に欠かせない生活基盤となっています。情報発信や買い物、娯楽など、生活のあらゆる場面でインターネットが利用されています。しかし、その利便性の裏側では、悪意のある攻撃者によるサイバー攻撃の脅威が増大しています。個人情報や機密情報の窃取、サービスの妨害、金銭の要求など、その手口は巧妙化し、被害は甚大なものになる可能性も孕んでいます。 このような状況下で、私たちが安心してインターネットを利用するためには、ネットワークの安全確保が何よりも重要となります。そこで登場するのが、「Zeek」というネットワークセキュリティ監視ツールです。Zeekは、インターネット上を流れる膨大なデータを詳細に分析し、怪しい動きを素早く検知することで、ネットワークを守る「守護神」のような役割を担います。まるで、街を見守る警察官のように、Zeekはネットワーク上の通信を常に見張り、不正アクセスや攻撃の兆候をいち早く察知し、管理者に警告を発します。 Zeekの導入により、早期の脅威発見と迅速な対応が可能となり、被害の拡大を未然に防ぐことができます。安心安全なインターネット利用を守るためにも、Zeekのようなセキュリティ対策は必要不可欠と言えるでしょう。
サイバー犯罪

サイバー空間の新たな脅威:ハクティビスト集団「Zarya」とは

2022年2月、ロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、世界は大きく揺るがされています。戦争の影響は現実の世界にとどまらず、インターネットを通じてサイバー空間にも新たな脅威をもたらしています。 その一つとして、親ロシアのハクティビスト集団「Zarya」の存在が挙げられます。この集団は、同じく親ロシアのハクティビスト集団である「CyberSpetsnaz」から派生したグループとして、2022年4月頃に誕生したとされています。「ハクティビスト」とは、政治的な目的を達成するためにハッキングを行う集団や個人のことを指します。 「Zarya」は、高度な技術を持つハッカー集団として知られており、その活動は日に日に活発化しています。彼らの主な標的となっているのは、NATO加盟国やその関連機関です。具体的には、政府機関や重要インフラ、企業などに対して、ウェブサイトの改ざんや情報漏洩といったサイバー攻撃を仕掛けています。彼らの攻撃は、標的とする組織の活動に混乱を引き起こし、ロシアへの敵対心を弱めようとする意図があると見られています。 ウクライナ侵攻をきっかけに、サイバー空間は新たな局面を迎えています。私たち一人ひとりが、このような新たな脅威に対する意識を高め、セキュリティ対策を強化していくことが重要です。
ネットワーク

進化するセキュリティ対策:ZTNAでゼロトラストを実現

- 従来のセキュリティ対策の課題 従来のセキュリティ対策では、会社のネットワーク内と外の境界を明確に区分けし、社内のネットワークに接続している従業員や機器は安全であるという前提で設計されていました。これは、社内ネットワークという城壁の内側だけを守備を固めればよかった時代の話です。 しかし、近年では在宅勤務の普及や情報共有サービスの利用拡大により、従業員が会社のパソコンやスマートフォンをあらゆる場所で使うようになり、従来のような単純な境界線では守れない時代になりました。 まるで、城壁の外に多くの拠点ができて、そこにも出入り自由になったようなものです。従来の城壁の内側だけを守るやり方では、すべての拠点を守ることはできません。 この変化に対応するため、社内ネットワークに侵入された場合でも重要な情報へのアクセスを制限したり、複雑なアクセス権限の設定を簡素化したりするなど、新しいセキュリティ対策が求められています。 従来の城壁の内側を守るだけでなく、城壁の外にも目を向け、従業員一人ひとりの行動や機器の状態を把握した上で、必要な防御を施す必要があるのです。