ログイン状態の罠!CSRF攻撃から身を守る方法

ログイン状態の罠!CSRF攻撃から身を守る方法

セキュリティを知りたい

『CSRF』って、どういう仕組みなんですか?難そうでよくわからないです。

セキュリティ研究家

そうですね。『CSRF』は、例えば、あなたがインターネットバンキングにログインしたまま、悪意のある偽のサイトを開いたとします。すると、その偽サイトが、あなたの知らないうちにインターネットバンキングに送金などの操作を勝手に命令してしまう攻撃なんです。

セキュリティを知りたい

えー!こっそり送金とかされちゃうんですか?!でも、なんで偽のサイトが開いただけで、そんなことが起きるんですか?

セキュリティ研究家

インターネットバンキングは、あなたがログインしていることを、特別なデータで覚えています。偽サイトは、そのデータを利用して、あたかもあなたが操作したかのように、インターネットバンキングに命令を送ってしまうんです。

CSRFとは。

安全性を高める上で知っておくべき「CSRF」について説明します。「CSRF」は「クロスサイトリクエストフォージェリ」の略称で、日本語ではそのまま「クロスサイトリクエストフォージェリ」と訳します。これは、利用者が既にログインしているウェブサービス上で、悪意のある命令を強制的に実行させる攻撃手法です。攻撃者は、利用者を騙すために、SNSなどを悪用して、ウェブサービス上で意図しない動作をさせてしまいます。もし「CSRF」攻撃が成功してしまうと、お金の送金やメールアドレスの変更、知らない間に掲示板に書き込みをされたり、ウェブサービス自体を乗っ取られたりするなどの被害が発生する可能性があります。「CSRF」は、ウェブサイトのログイン状態の管理に潜む弱点を利用した攻撃方法です。

クロスサイトリクエストフォージェリとは

クロスサイトリクエストフォージェリとは

– クロスサイトリクエストフォージェリとは

クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)は、Webアプリケーションのセキュリティ上の弱点をついた攻撃手法の一つです。

ウェブサイトにログインした状態のユーザーが、知らない間に悪意のある操作を実行させられてしまう可能性があります。
あなたの知らない間に、例えばネットショッピングで勝手に商品を購入されたり、ブログに悪意のあるコメントを書き込まれたりするかもしれません。
CSRFは、ユーザーが信頼するウェブサイトの脆弱性を悪用するため、非常に危険な攻撃です。

たとえば、あなたがいつも利用しているオンラインバンキングのサイトがあるとします。
あなたはログインしたまま、別のウェブサイトを閲覧している間に、そのサイトに仕込まれた悪意のあるプログラムによって、知らないうちに預金を引き出されてしまうかもしれません。
これがCSRFの恐ろしさです。

CSRFは、WebサイトのフォームやURLに隠された悪意のあるスクリプトを利用して、ユーザーに意図しない操作を実行させます。
ユーザーがログイン済みの状態であることを悪用し、ユーザーになりすましてリクエストを送信することで、攻撃者はユーザーの権限で様々な操作を実行できてしまうのです。

CSRFから身を守るためには、Webサイトの運営者は適切な対策を講じる必要があります。
一方、ユーザー側も、不審なウェブサイトにアクセスしない、ログイン状態を長時間放置しない、セキュリティソフトを導入するなど、自衛策を講じることが重要です。

脅威 概要 対策
クロスサイトリクエストフォージェリ (CSRF) ログイン済みのユーザーに、悪意のある操作を気付かれずに実行させる攻撃 オンラインバンキングにログインしたまま、悪意のあるサイトを閲覧すると、預金を不正に引き出される – 不審なWebサイトへのアクセスを避ける
– ログイン状態を長時間放置しない
– セキュリティソフトを導入する
– Webサイト運営者は適切な対策を講じる

CSRF攻撃の実行方法

CSRF攻撃の実行方法

– CSRF攻撃の実行方法クロスサイト・リクエスト・フォージェリ(CSRF)攻撃は、利用者をだまして意図しない操作を実行させてしまう巧妙な攻撃です。

攻撃者は、罠を仕掛けたウェブサイトへのリンクや、悪意のあるコードを埋め込んだメール、またはメッセージなどを利用します。利用者がこれらの罠に引っ掛かると、攻撃者の思うつぼです。

例えば、利用者が普段利用しているオンラインサービスにログインしたままの状態だとします。そして、だまされて攻撃者の用意したリンクをクリックしたり、悪意のあるコードを実行してしまうと、攻撃者にそのオンラインサービスを操作する権利をあたかも自分のアカウントを操作しているかのように与えてしまう可能性があります。

恐ろしいことに、利用者は自分が攻撃の片棒を担がされていることに全く気づかないまま、重要なデータが盗まれたり、意図しない設定変更をされてしまうかもしれません。これがCSRF攻撃の恐ろしさなのです。

攻撃手法 具体的な例 攻撃の結果
クロスサイト・リクエスト・フォージェリ(CSRF)攻撃 – 罠を仕掛けたウェブサイトへのリンク
– 悪意のあるコードを埋め込んだメール
– 悪意のあるコードを埋め込んだメッセージ
– オンラインサービスの不正操作
– データの盗難
– 意図しない設定変更

具体的なCSRF攻撃の例

具体的なCSRF攻撃の例

– 具体的な不正なサイトへの誘導の例

例えば、あなたが普段利用しているインターネットバンキングにログインしたままの状態だとします。そして、悪意のある人物が巧妙に仕込んだ、一見安全そうに見える罠のサイトにアクセスしてしまったとしましょう。

このサイトには、あらかじめ攻撃者が用意した、あなたの銀行口座から指定された口座にお金を移動させる命令が書かれたプログラムが埋め込まれています。

驚くべきことに、あなたがそのサイトで何もクリックしたり、入力したりしなくても、ただアクセスしただけで、埋め込まれたプログラムが実行されてしまう危険性があります。

その結果、あなたの知らない間に、あなたの大切な預金が攻撃者の口座に送金されてしまうかもしれません。これが、不正なサイトへの誘導を用いた攻撃の一例です。

攻撃の手口 具体的な例 危険性
不正なサイトへの誘導 一見安全なサイトにアクセスすると、悪意のあるプログラムが埋め込まれており、何も操作しなくてもプログラムが実行される。 サイトにアクセスしただけで、預金が攻撃者の口座に送金される可能性がある。

CSRF攻撃から身を守るためには

CSRF攻撃から身を守るためには

– CSRF攻撃から身を守るためにはインターネットを利用する上で、セキュリティ対策は欠かせません。今回は、Webサイトの利用者に危険が及ぶ可能性のある攻撃の一つである「CSRF攻撃」と、その対策について解説します。CSRF攻撃とは、インターネットバンキングやショッピングサイトなど、利用者がすでにログインしている状態のWebサイトで、意図しない操作をさせられてしまう攻撃です。例えば、攻撃者が巧妙に偽装したWebページやメールなどを送りつけ、そこに仕込まれたリンクをクリックさせようとします。利用者がそのリンクをクリックしてしまうと、攻撃者の意図した操作が実行されてしまう危険性があります。CSRF攻撃から身を守るためには、いくつかの対策を講じることが重要です。まず、Webサイトを利用し終えたら、必ずログアウトボタンをクリックして、セッションを適切に終了させる習慣をつけましょう。セッションが有効な状態が続くと、攻撃のリスクが高まります。また、不審なメールやメッセージに記載されたURLは、安易にクリックしないように注意が必要です。URLが本物かどうかを確認する習慣をつけ、少しでも怪しいと感じたらアクセスを控えましょう。URLの送信元が信頼できる相手かどうかを確認することも大切です。さらに、セキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保つことも有効な対策です。セキュリティソフトは、怪しいサイトへのアクセスをブロックしたり、攻撃を検知して警告を発したりするなど、様々な機能で利用者の安全を守ってくれます。これらの対策を心がけ、安全にインターネットを利用しましょう。

CSRF攻撃とは 対策
ログイン済みのWebサイトで、
利用者が意図しない操作をさせられる攻撃
  • Webサイト利用後は必ずログアウトする
  • 不審なメールやメッセージのURLはクリックしない
  • セキュリティソフトを導入し、最新の状態を保つ

Webサイト管理者の対策

Webサイト管理者の対策

インターネット上で情報を発信する役割を担うウェブサイト管理者は、利用者の安全を守るために、不正アクセスからウェブサイトを守る対策を講じる必要があります。ウェブサイト管理者が特に注意すべき攻撃の一つに、クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)攻撃があります。

CSRF攻撃は、ウェブサイトの利用者を騙して、意図しない処理を実行させてしまう攻撃です。例えば、利用者が信頼しているショッピングサイトにログインしたまま、悪意のあるウェブサイトに誘導されたとします。そのウェブサイトには、商品購入を指示するスクリプトが仕込まれており、利用者がそのウェブサイトにアクセスした瞬間に、知らない間に商品を購入させられてしまう可能性があります。

このような攻撃から利用者を守るために、ウェブサイト管理者はいくつかの対策を講じることができます。

まず、重要な処理を行うページには、トークンと呼ばれる一時的な認証情報を発行します。トークンは、正当な利用者からのリクエストであることを確認するための仕組みです。悪意のあるウェブサイトはトークンを盗み出すことができないため、CSRF攻撃を防ぐことができます。

また、HTTPヘッダーにセキュリティ対策を施すことも有効です。HTTPヘッダーとは、ウェブページを表示する際に、ウェブサーバーからウェブブラウザに送信される情報のことです。このヘッダーに、クロスサイトスクリプティング対策などのセキュリティ対策を施すことで、CSRF攻撃のリスクを軽減することができます。

これらの対策と合わせて、ウェブサイト管理者は常に最新のセキュリティ情報を入手し、ウェブサイトに反映させることが重要です。ウェブサイトの安全性を常に最新の状態に保つことで、利用者をCSRF攻撃から守ることができます。

攻撃 概要 対策
クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)攻撃
  • 利用者を騙して、意図しない処理を実行させる攻撃
  • 例:信頼しているショッピングサイトにログインしたまま、悪意のあるウェブサイトに誘導され、知らない間に商品を購入させられる
  • 重要な処理を行うページに、トークンと呼ばれる一時的な認証情報を発行する
  • HTTPヘッダーにセキュリティ対策を施す (クロスサイトスクリプティング対策など)
  • 常に最新のセキュリティ情報を入手し、ウェブサイトに反映させる
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